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「お疲れ!」
二「えっ、早っ…!」
宮「…彼女だって」
二「まじで!?玉に彼女?
……え、誰?」
宮「俺もさっき聞いたんだけど。」
30分押してたけど、結局ガヤが労いのつもりなのか撮影の順番変わってくれて……
どうにか20時ちょっと過ぎるくらいで間に合いそう。
もともと少し余裕をもった時間にしておいて良かった。
タクシーに飛び乗るとお店まで急ぐ。
》ごめん。今向かってる!
楽しみよりも遅刻したことへの申し訳なさが勝って、せっかく心弾んでたのに少しだけテンションが落ちる。
心に余裕がないからかもしれないけど、今日はやたらと信号に引っかかってるような気もするし。
握りしめたスマホが震えて、Aちゃんからの返信だと気付いてすぐに確認する。
》お疲れ様!
ゆっくりで全然大丈夫!気にしないで!
Aちゃんからの優しい返信に余計に罪悪感を感じる。
時間帯的にも都内の道路は混み合ってて、なかなかスムーズには進まない。
あぁーやっと会えるのに。
遅刻する残念な俺。
数秒おきに時間を確認しては、20時には絶対に間に合わないと確信する。
やっとタクシーが店の前に着くと、すぐに降りて中へと入る。
店員に案内される個室までの距離がすっげードキドキする。
まずは謝ろう。
きっとAちゃん、待ちぼうけのはず。
『どうぞ、こちらです』
店員に軽く会釈しながら、開かれたドアの先に足を踏み入れる。
「…Aちゃん、」
………
………
………あれ、いない。
時間的にはいるはずのAちゃんの姿がなくて、俺は思わず立ち尽くす。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時