149. ページ49
.
「っ…、あ、あの…待って…!」
Aちゃんがキスに気を取られてる間に、Tシャツの中に入れようとした俺の手を阻止された。
あまりの力強さに驚いて、上半身を起こしてAちゃんの顔色を伺う。
「…大丈夫?」
「っ…あの、私……」
「………」
「玉森くんが今まで見たきた人たちとは比べ物にならないくらいにしょぼくれた体してるから…!」
「え?」
しょぼくれた体?
初めて聞いた表現に思わず笑ってしまう。
てか、“ 今まで見てきた人たち ”って、俺どんだけ経験してると思われてるんだろう。
「…ねぇっ、なんで笑うの…!」
「いや、ごめん…!
Aちゃんの言葉がおかしくて…はははっ」
「だ、だって……
みんなスタイル良くて可愛くて、そんな人たちに囲まれてる玉森くんが一般人の私の体なんか見てガッカリしないかなって……」
Aちゃんなりの不安なんだと思う。
必死に俺に伝えようとしてる。
でもそれさえも可愛く見えちゃう俺って、まじで不謹慎だよな。
「好きな人の体見てガッカリすると思う?」
「胸が大きくなくても…?」
「男が全員、巨乳好きっていうのは心外だな。」
「経験…少なくても…?」
「むしろそれは大歓迎」
ムッと口を結んだAちゃんが俺を見つめる。
「他には?
いいよ、全部答えてあげる。」
「……もう、大丈夫。」
「ん、良かった」と髪を撫でると、照れながらも微笑み返してくれたAちゃん。
「あっ、
俺自身の名誉のためにもう1つだけ。」
「……?」
「俺は誰彼構わず寝たりしないから」
相手のスタイルとか関係ない。
好きな相手なら気持ちよくさせたいって思うし、俺の気持ちに答えてくれればそれに興奮する。
その相手がAちゃんである今、俺はこの上ない幸せを感じてる。
.
244人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時