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53. ページ3

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来たハイボールで乾杯する。





「んーっ!
やっとお酒の味がわかるー!」



「……?」



「…あ、さっきの飲み会ね。
ちょっと微妙な感じで早く帰りたかったの。」



「やっぱりCAさんって合コン人気すごそうだよね。
ドラマのイメージだけど。」



「ふふっ。そうだよねぇ。
地上にいる時はいつもやってるかも。」



「え?」



「冗談だよ!(笑)
さすがにそんなに体力もたないよ!」





笑いながらハイボールを口にしたAちゃん。



機内で見たAちゃんは世の中がイメージするCAさんそのもので、とにかく高嶺の花って感じがしてた。



でも今目の前にいるAちゃんはいい意味で普通の女の子で、話しやすくて親しみやすい。


……昨日とは全然違う。






「…ん?何か付いてる?」



「え?あ…いや。


なんか、Aちゃんの雰囲気が違うなぁって……」






俺の視線に気付いたAちゃんが上目に俺を見る。



そしてすぐに視線を下げた。







「……それって残念ってこと?」



「…え?」



「CAの私と今の私、違ってガッカリした?」






急に寂しそうな顔をしたAちゃんの表情に俺は焦る。




……俺、何かまずいこと言った?







「CAのイメージって何?
綺麗で、語学堪能で、気遣いできる人?」



「………」



「はっきり言って、そんな完璧な姿を私生活でも求められたら疲れる。」






はぁ〜と溜め息ついて、グラスのハイボールを飲みきったAちゃん。




えっ…ペース早っ。


もうグラス空いた。


もしかして、ものすごくお酒強い?




軽く睨みつけるように俺の目をジッと見る。






「どうせ玉森くんが私に連絡先聞いたのだってCAだからでしょ?」



「え!?」



「まぁ、もう慣れっこだからいいんだけどね。
CAっていう肩書きで得してることも多いし。」



「………」



「今こうやって玉森くんと飲めてるのも、CAだから出会えたわけだし。
こっちも守秘義務があるから安心して飲めるでしょ?(笑)」





確かに連絡先を聞いたのは綺麗だと思ったから。



けど、今目の前にいるAちゃんを見て、ガッカリなんてしないし、残念に思うこともない。



……むしろ俺は嬉しい。




素の彼女を見られた気がして。




俺だって作られたキャラクターの中で生きてきて苦しい時がある。




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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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にかみつば(プロフ) - たまたま見つけて読ませてもらってます☺️北山くんが来てなんだか楽しい展開になってきて続き読むのが楽しみです🥰 (6月27日 1時) (レス) @page30 id: a0721de2a5 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - りょうこさん» 初めまして!コメントありがとうございます!どうやら私の設定の問題でしたね…ご指摘感謝です!変更したので引き続きよろしくお願い致します(^^) (2021年6月28日 12時) (レス) id: 60f3e03fcf (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しく拝読しています!機能のせいなのか、更新されたストーリー番号の横に【NEW】が表示されるといいなーって密かに願ってます。 (2021年6月28日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月21日 14時

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