空で出逢ったキミ。2

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俺はハイボールを2つ頼んで、お酒がくるまでの間、何を話そうか考える。





「私の同期がキスマイの番組…なんだっけ。
ブサイクのやつ……」





あ、キスマイスーパーブサイクのことかな？



Aちゃんが思ってるタイトル、そのままなんだけどね。





「あれを海外のホテルでずっと見てて面白いって言ってました！」



「あ、そうなんですか！
CAさんの中でも見てくれる人がいるんですね。」



「あれ、本気でやってるんですか？台本ですよね？」



「……え？」



「だってあれ、本気でやってたら最下位の人とか凄い発想じゃないですか？」



「いや……みんなリアルガチです……」





ポカーンとしたAちゃん。



か、顔……！



本当に表情が豊かで見てて飽きない。






「今時の若い子はあぁいうのにドキドキするんですかねぇ？
私にはわからないなぁ。」



「今時の若い子って、Aちゃんだって若いじゃないですか！」



「私？今、31ですよ？」



「え？俺も！」



「えっ！？平成元年生まれ？」



「いや、早生まれだから2年です」



「うわ、出た！
最近31になった人のドヤ顔！」



「ドヤ顔してない…！(笑)」






同い年と知って急に縮まった距離。






「ええー！
同級生だったんだね！びっくり！」



「ね！
Aちゃん、見た目もっと若いかと思った。」



「よく言われるー。
だから後輩にもナメられるんだよねぇ……」



「いいじゃん、童顔なの。得じゃない？」



「玉森くんもだいぶ童顔だと思うけどね？」





目を細めて俺の顔をジッと見つめる彼女。



あぁー可愛すぎてガン見できない。



咄嗟に逸らす俺。



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