空で出逢ったキミ。2

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ニューヨークから戻ってきて、帰りの電車の中で溜まったLINEに返信する。






……あ、玉森くん。






受信したLINEの中でも下の方にあったのに、なぜか1番に開いた私。








》おはよう！
気を付けて帰ってきてね！








きっと今日の朝送ってくれたんだと思う。




この時、私はすでに空の上だった。








》帰ってきたよ！
明日楽しみにしてるね！







こんなやり取りを毎日続けるなんて、すごく久々な感覚だった。




だいたいは私が返すのが億劫になってしまったり、少しずつフェードアウトしてしまうのに。




不思議と玉森くんは続けられてる。






……感覚が女子に近いのかな。




麻里奈とは交換日記のようなLINEを毎日してるけど全然苦にならない。


むしろ、どんだけスクロールしても読み終わらないほどの文章量の時もある(笑)








玉森くんへの送信を確認して、未読メッセージの中から麻里奈を探す。





そういえば、麻里奈に玉森くんのこと言ってなかった。




……だって、言えないよ。いくら麻里奈でも。







今日も変わらず長文の麻里奈からのLINEを見てたら少しずつ瞼が重くなってきて、そのまま最寄り駅まで眠ってしまっていた。



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