空で出逢ったキミ。2

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「…っ、」






陽の眩しさで目を薄っすら開けると、今まで感じたことのない感覚に気付く。






「……っ！？」






顔の向きを変えると目の前にAちゃんの体があって、今俺が寝てるのもAちゃんの膝枕で……




な、なんで…っ！？






咄嗟に体を起こすと、クッションを枕にソファーに横たわるようにして寝てるAちゃん。




えっ…ここで…？



俺、寝ちゃってた？






物音を立てて起こさないように、そーっとAちゃんの顔を覗き込む。




うわっ……


今の俺、すっげードキドキしてる。


思わず息を止める。





相手が寝てるのをいいことに、あまりの綺麗な寝顔をガン見する。





スーッと小さな寝息が聞こえてきて、柔らかそうな唇に視線が向く。






あぁー。ダメだダメだ。



俺、今何考えてんだ。



ただのドスケベ野郎じゃんか。





邪念を振り払うようにして首を横に振ると、んっ…と小さく声を洩らして動いたAちゃん。




咄嗟にさっきの姿勢に戻って、再びAちゃんの膝枕を拝借する。




ゴソッと体を起こして、俺に気遣ってか、足を動かさないようにゆっくり動くAちゃん。




もう少し。



あと少しだけ……




このままがいいと寝たフリをした。



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