＊ ページ35
.
「ごめん、結局シャワーまで借りちゃって…」
「ううん、全然！
朝ご飯食べて行くよね？ここ、座って？」
借りたバスタオルで髪を拭きながらリビングに戻る。
昨日の行為が嘘みたいに、普通に接してくれるAちゃんはテキパキと動いてテーブルの上に朝食が用意されてた。
「いつも朝ご飯は作り置きしてて、こんなのしかないけど大丈夫かな？」
十分すぎるほどの量と食欲をそそる彩りに朝から心がほっこりする。
Aちゃんを知れば知るほど抱いてたイメージが覆されてって、こんなに家庭的な子だとは正直驚いた。
「Aちゃんは今日休み？」
「うん、土日休みだからね」
「俺のせいで朝ゆっくりできなかったよね…ごめんね？」
「全然そんなことないよ！
太輔くんと一緒に朝食とれるなんて彼女みたいで嬉しい」
こういうこともさらっと言っちゃって。
彼女のことだから特別な感情なんてなくて期待するだけ無駄なのに、内心嬉しすぎてニヤつきそうな口元にグッと力を込めた。
「いただきます」って両手を合わせる彼女と向かい合って、座り込んだ俺もつられて手を合わせた。
「…味、どうかな？」
「んっ、美味しいよ！」
小鉢に盛り付けられたひじき煮を食べると、俺好みの程よい甘さの味付けに正直感動した。
俺の顔を覗き込んでホッとした表情を見せた彼女の満面の笑みに愛おしさが溢れてくる。
昨晩の情事は彼女にとっては特別でも何でもない、流れを受け入れただけなんだと思う。
�爐燭辰唇貪戮世鵜�
�狢紊錣蠅任いき�
そう願った俺に対する同情だったのかもしれない。
わかりきってたのに。
本気になるだけ無駄なのに。
彼女に触れた事でますます好きな気持ちは大きくなって、叶いもしない恋心に余計に惨めで哀れな気持ちになる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠美(プロフ) - 美月さん» 美月さん＊この作品も読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)こういう小悪魔女子に憧れて書いてみました！コメントいただけて嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (2021年9月6日 7時) (
レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 珠美さん、こんばんは(^^)こちらの作品も拝見させていただきました!!藤ヶ谷さんを翻弄してしまう主人公ちゃん、やりますねー（笑）こちらの展開もとっても楽しみです！どの作品も本当に素晴らしい!!方々にコメント失礼いたしました<(_ _)> (2021年9月5日 22時) (レス) id: 0eb5a1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - ぺこさん» ご指摘ありがとうございます！！！本当ですね…！致命的なミスをしてました(T_T)失礼しました。すぐに訂正いたします！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 太ちゃんじゃないですか？ (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：珠美 | 作成日時：2021年8月26日 9時
