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個室で会計を済ませて出口に向かってる時、
「Aちゃんの家ってどこら辺？」
振り返りながら聞いたら想像以上に離れた後ろをついて歩くAちゃんがいた。
「…どうしたの？」
「連れだってバレちゃうかなって」
「……」
その絶妙な距離感といい、装う他人感といい、もしかしてこういうシチュエーションを過去に経験したことあるのかなって悟ってしまった。
業界人に限らず、お忍び相手なんて出逢うキッカケはいくらでもある。
Aちゃんの手玉に取られた男たちが山ほどいるのは既に想定内だし、その中に1人や2人そういう人がいたっておかしくない。
「…そんなのいいよ。行こ」
「っ、太輔くん？！」
俺は何をムキになってんだろう。
いくら行きつけの店とはいえ、人目があるリスクの中でAちゃんの手を取って出口へと向かった。
それにAちゃんが抵抗したのは最初の一瞬だけで、素直に俺に手を繋がれたままついて歩いてきた。
「太輔くん…？どうしたの？」
「……」
店を出て、それなりにある人通り。
帽子を被ってても気付かれるかもしれない。
それでもこの手を離したくなかった。
「なんか、怒ってる…？」
Aちゃんの手を握る俺の手に重ねられたもう片方のAちゃんの手。
ほんのり温かい体温が伝わってきた。
別に怒ってない。
機嫌も悪くない。
ただ、自分でも驚くほど嫉妬してる。
彼女を狙う男がどれだけいるのか…と。
彼女にとって俺は何番目の男になれるのか…と。
「っ…、ごめん。ちょっと電話…」
その時、重ねられたAちゃんの手に力が加わって俺の中から繋いでた手が引き抜かれた。
カバンから取り出したスマホの画面を見てすぐに耳に当てる。
「…もしもし？タクミ？」
�爛織�ミ��
相手が男だとすぐにわかった。
「え、今から？
ちょっと…今日は無理…」
チラッと俺に向けられた視線。
「明日？…夜でいい？」
引っ張りだこの彼女を目の当たりにして俺の胸が締め付けられる。
好き？
俺は彼女が好きなのか？
自分で自分に質問して処理しきれない感情に戸惑ってた。
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珠美(プロフ) - 美月さん» 美月さん＊この作品も読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)こういう小悪魔女子に憧れて書いてみました！コメントいただけて嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (2021年9月6日 7時) (
レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 珠美さん、こんばんは(^^)こちらの作品も拝見させていただきました!!藤ヶ谷さんを翻弄してしまう主人公ちゃん、やりますねー（笑）こちらの展開もとっても楽しみです！どの作品も本当に素晴らしい!!方々にコメント失礼いたしました<(_ _)> (2021年9月5日 22時) (レス) id: 0eb5a1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - ぺこさん» ご指摘ありがとうございます！！！本当ですね…！致命的なミスをしてました(T_T)失礼しました。すぐに訂正いたします！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 太ちゃんじゃないですか？ (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年8月26日 9時
