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「私ちょっとトイレ！」
もう1つのビールが来て、彼女がグラスを手にテラスに出ようとした時、ハンカチを持って個室を出て行く茜。
その背中を見送った俺と彼女はふと目を合わせた。
「先に出てよっか？」
「あ、うん」
後ろから促すようにして彼女と一緒にテラスに出ると、季節的にはまだ肌寒さを感じる冷たい風が頬をなでた。
「寒い？大丈夫？」
「うん、大丈夫。」
体を抱えるようにして腕を擦る彼女が俺に気遣って我慢してるのは見てすぐにわかった。
「待ってて」
俺は一度室内に戻ると、さっき彼女が脱いだジャケットを手に取ってまたテラスに出た。
「はい」
「あっ、ありがとう。」
「夜はまだ冷えるよね」
「でもこの風、気持ちいいから好き」
ジャケットを肩に掛けてテラスから身を乗り出すようにして桜を眺める彼女の横顔がライトに照らされて、あまりの美しさに思わず見惚れる。
�犁せ�ちいい��
�犢イ���
そんな言葉をバカみたいに意識して、中学生みたいにドキドキしてる俺は持ってたビールを口にした。
「仕事柄、お花見とかできないよね？」
「あぁ…そうだね。
みんなでワイワイっていうのはなかなかね。」
「ここに藤ヶ谷さんがいるなんて、誰も思ってもみないだろうね〜」
「ははっ、そうかもね」
一緒に身を乗り出すようにして、下の道でスマホ片手に夜桜を楽しむ見物客を見て呟く。
「そう思うと、私は幸運なのかな？」
「え？」
「藤ヶ谷さんと一緒にお花見できて」
ふふふって微笑みながらグラスのビールを流し込む。
その横顔に息を呑んだ。
ダメだ……。
彼女の仕草ひとつひとつに翻弄されてる。
俺が俺じゃないみたいに余裕をなくして、やたらと喉が渇いてグラスに半分以上残ってたビールを飲み干した。
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珠美(プロフ) - 美月さん» 美月さん＊この作品も読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)こういう小悪魔女子に憧れて書いてみました！コメントいただけて嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします！ (2021年9月6日 7時) (
レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 珠美さん、こんばんは(^^)こちらの作品も拝見させていただきました!!藤ヶ谷さんを翻弄してしまう主人公ちゃん、やりますねー（笑）こちらの展開もとっても楽しみです！どの作品も本当に素晴らしい!!方々にコメント失礼いたしました<(_ _)> (2021年9月5日 22時) (レス) id: 0eb5a1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - ぺこさん» ご指摘ありがとうございます！！！本当ですね…！致命的なミスをしてました(T_T)失礼しました。すぐに訂正いたします！ (2021年8月27日 14時) (レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 太ちゃんじゃないですか？ (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2021年8月26日 9時
