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「Aちゃん、家どこら辺?」
「ん?太輔くん家、先でいいよ?」
だってもう時間も遅いし。
何もないとは思うけど、タクシーに女性1人で乗せるのも今の御時世なんとなく心配だし。
「…あっ、そっか。
私に家知られたらアレだよね。」
「え?」
「ごめんね、気付かなくて…、」
「あ、いや…そういうんじゃなくて…!
帰りあまり遅くなるのもどうかなって思って」
「やだっ、私もう子供じゃないよ?
それに家で待ってる人なんていないから!」
そう笑いながら「もう心配性なんだから」って肘で軽く俺の体を突っつく。
その触れた肌にドキドキして、合わせて笑うのがやっとだった。
「うち○○駅の方なの。太輔くんは?
運転手さんの行きやすい方から帰ろ?」
俺だけじゃない。
タクシーの運転手さんにまで優しくできるって、どんだけ良い子なんだ。
運転手さんにお互いの行き先を伝えると、Aちゃんを先に送り届けることになった。
『じゃあ出発しますね』
運転手さんの言葉に「お願いします」って返事するAちゃんの律儀さ。
「あっ!後部座席もシートベルトしないと!」
「っ…、?!」
俺の左肩にあるシートベルトに手を伸ばしたAちゃんが覆いかぶさってきて咄嗟に息が止まった。
俺の至る所に触れたAちゃんの部位に全神経が集中する。
…待った。
マジで。俺、ヤバイ。
心臓が破裂しそうなくらいにバクバクしてる。
カチッと音と同時に胸元に感じる締めつけ。
「はい、これでよし!」
同じようにシートベルトをしてるAちゃんが俺を見て微笑んでる。
あぁーもう。
なんでこんな余裕ないんだ、俺。
すでにHP切れなのに…
このままショートしたらどうしよう。
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珠美(プロフ) - 美月さん» 美月さん*この作品も読んでいただき、ありがとうございます(*^^*)こういう小悪魔女子に憧れて書いてみました!コメントいただけて嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いします! (2021年9月6日 7時) (レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 珠美さん、こんばんは(^^)こちらの作品も拝見させていただきました!!藤ヶ谷さんを翻弄してしまう主人公ちゃん、やりますねー(笑)こちらの展開もとっても楽しみです!どの作品も本当に素晴らしい!!方々にコメント失礼いたしました<(_ _)> (2021年9月5日 22時) (レス) id: 0eb5a1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - ぺこさん» ご指摘ありがとうございます!!!本当ですね…!致命的なミスをしてました(T_T)失礼しました。すぐに訂正いたします! (2021年8月27日 14時) (レス) id: dad748ef2d (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 太ちゃんじゃないですか? (2021年8月27日 13時) (レス) id: 9baa58e5fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年8月26日 9時