キミが好き。5 (ページ7)

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あなたが好きでした。_Y ページ7

ハッピーエンドではありませんので苦手な方はスルーお願いします。。

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「A」

「…あ、藤ヶ谷さんと宮田さん」

「大丈夫？」

「何がですか？」

予定よりもだいぶ早くメイク室に入ってきたお二人の表情を見れば言いたいことはだいたい察しがつく。

藤「結婚、聞いたでしょ？」

「大丈夫ですよ。
彼女いる時点で覚悟は出来てたんで」

そう言って笑ったつもりが無理して目を細めたせいで堪えてた涙が溢れ出そうになる。

藤「っ、ごめん」

「んもう、お二人がそんな深刻な顔するから、」

宮「Aちゃん無理しないでよ…」

そう言って近くのティッシュ箱を差し出してくれた宮田さんに「すみません…」と頭を下げる。

ダメだと分かってて、叶わないと分かってて、それでも私の心はときめいて止まなかった。

好きになってはいけない人なのに__

藤「ずっと好きだったもんなぁ」

宮「横尾さんもズルいよ、期待だけさせて「宮田やめとけ」

確かに期待はしてた。

意味もない電話がきたり、二人で食事にも行った。

そんな曖昧な距離感が私を諦めさせてくれなかった。

「ちゃんと、おめでとうって伝えてきます」

「「……」」

「…私、笑えてますかね、？」

頬の筋肉が震える。

それでも笑わなきゃ__

自分の気持ちを終わらせるためにも__

藤「…うん、可愛いよ」

私の拙い言葉に優しく頷いてくれたお二人には感謝しかない。

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