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打ち合わせを終えて資料をカバンにしまってた時、
「終わった？」
聞き覚えのある愛おしい声に咄嗟に振り返る。
「玉森くん、どうしたの？」
「この後って時間ある？」
「あぁー今日はこれから事務所に戻らないと…」
「そうなんだ」
「何かあった？」
少しだけ伏し目がちに考え込む玉森くんに心配になる。
悩み事？仕事が順調だから疲れててもおかしくないもんね。
「夜で良ければ時間つくろうか？」
「本当に？そうしてくれると助かる」
「じゃあ終わったらここに戻ってくるね」
「お店はこっちで予約しとく」
�爐�店��
なんだ、みんなでご飯ってことか。ちょっと安心した。
そのまま事務所に戻ると一通りの仕事を終えてまた玉森くんたちの待つ現場へと向かった。
◇
◇
「みんなは？もう先に行ってるの？」
控室で一人待ってた玉森くんとエレベーターまで廊下を進む。
横着してタクシー使ったがために事故渋滞のせいで予定の時間よりも10分ほど遅れてしまった。
「みんなは行かないよ」
そう言いながら来たエレベーターに乗って閉ボタンを押す。
「え？」
「二人じゃ嫌？」
「嫌じゃないけど、」
玉森くんと二人きり。
今までだってあったはずなのに、今日に限っては閉め切られた空間に漂う空気感に心臓がバクバクと鳴り響く。
「俺、好きな人が出来た」
「へ？」
「告白しようと思って」
あまりにも突然すぎる暴露に言葉が出てこない。
ただ私の心臓だけはさっきとは違う意味で激しく鳴り響き痛みが伴う。
「でも両想いか分からないんだよね」
「そ、そうなんだ…
でも告白してみないと相手の本当の気持ちは分からなくない？」
私のことを見下ろす玉森くんの綺麗な瞳がさらに私の胸を締め付ける。
この王子様の目にはどんな素敵な子が映ってるんだろう__
「Aは俺の事どう思う？」
「え、私？」
「うん」
「私はそりゃキスマイみんなが好きだよ？今でも応援してる！」
嘘のようで嘘じゃない。
本当に本当にみんなのことは大好き。
でもそれ以上に玉森くんの事は、、
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作者名：珠美 | 作成日時：2023年1月27日 9時
