キミが好き。4 (ページ23)

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「へえー宮田がプレゼントをねぇ…」

「センス抜群の藤ヶ谷さんから教えてあげてくださいよ」

「ははっ、でも俺も相手が分からないとアドバイスしようがないからなぁ～」

撮影の準備をしてる私の横で椅子の背もたれをお腹側にして寄りかかりながら優しく笑ってる藤ヶ谷さん。

「このままじゃ宮田さんまたドライフラワー贈っちゃいますよ、相手の子に」

「それはどうだろう(笑)
でもさ、プレゼントって相手が喜ぶ姿を想像して贈るものじゃん？」

「そうですけど、？？」

「一度喜んでくれたら二度三度ってまた見てみたいものだと思うけど」

サラッと言ってるけど内容があまりにも深すぎて全く付いていけてない私は「そういうもんですかぁ…」なんて口先だけで答える。

「まぁ宮田のことだから誰かさんの助言通りに今頃血眼になってネット検索してるんじゃん？」

「え？」

「何が欲しいか聞いても答えてくれなきゃ調べるしかないからね」

そんなこと言われたって、相手の子が何欲しいかなんて私には分からないもん。

だからとりあえず〝ドライフラワー以外〟って答えただけで。

でももしかしたらドライフラワーが凄く好きな子かもしれない。

そしたら可愛く喜んで、そんな反応に宮田さんも嬉しくて堪らないんだろうな。

私の家に飾ってある以上にその子の家にはドライフラワーでいっぱいになるのかな__

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