心理テスト_2 ページ14
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楽屋に戻ると隅に置かれたソファーが騒がしい。
「あの二人、何やってんの？」
宮田いわく、番組スタッフのAと千賀がどうやら心理テストをしてるらしい。
「メンバーで一番かっこいいと思うのは？」
「それはもう藤ヶ谷さんです！」
「じゃあ二番は？」
「んー、二階堂さんですね」
「メンバーの中で一番付き合いたいのは？」
「えーっと、んー…宮田さん、かな？」
「じゃあ二番は？」
「…二階堂さん、かな」
なんで全部二番なわけ、、
千賀が俺に気付いて分かりやすくニヤついたから思わず睨みつける。
「ニカ、良かったね」
「っ、あ、二階堂さん…」
「何が？
二番じゃ全然嬉しくないだろ」
「これ心理テストだから」
「だから何だよ」
「本当に好きな人のことは二番目に答えるんだって。
一番目はだいたい当たり障りない答え、つまりカモフラージュらしいよ！」
めっちゃ得意気に話す千賀のドヤ顔
「そんなの当たるわけな、？！」
視線を移せば顔を真っ赤にしてるAがいる。
「ぅえ、嘘だ、えっ、？！」
「千賀さん、もう…っ！」
「あー、しまった！
ニカにも先にやっときゃ良かった！しくじったー！」
わざとらしく頭を抱えて落ち込む千賀を視界から外して、気まずそうに俯くAを見つめた。
「当たってんの？これ」
「えっと…は、はい、」
耳まで赤くしてこくっと頷く。
うわ、やばい、可愛すぎる。
「とりあえず、どうしよっか？」
「え？」
「俺の好きにしていいってこと？」
「えっ…ちょ、何言って、！！」
体を守るように胸の前でクロスしたAちゃんの反応に思わず吹き出す。
「うそうそ、冗談！笑」
心理テストもそうだけど、仕事外で俺らの他愛ない話にいつも付き合ってくれるAちゃんはオアシス的な存在だった。
「今日この後ご飯行こっか」
「え、いいんですか！」
お願いします、って照れた顔も堪らなく可愛い。
「ねぇ、キューピーちゃんの俺も行っていい？」
「それを言うならキューピットな！」
「行きましょ千賀さんも！
心理テストで私も知りたいです、二階堂さんの気持ち」
「いやいやいや、千賀は、」
「Aちゃんがそう言うなら遠慮なく」
心理テストなんかに頼らなくてもちゃんと伝えるから。
だから俺にも色んなキミをもっと教えてほしいな__
Fin...
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作者名：珠美 | 作成日時：2023年1月27日 9時
