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あれから数週間が経つ。
Aが家に来ることも連絡してくることもなくなった。
自分から言っておきながら何度もスマホを手にしては連絡しようかと迷ってはやめるの繰り返し。
好きになったもん負けってわけか。
「なぁ玉、Aそっちに行ってない？」
楽屋で俺の顔を見るなりガヤさんが口を開いた。
なんだ、俺のとこに来てたの知ってたんだ。
それなら一発殴ってくれたら良かったのに。
俺の彼女に何してんだ、って。
Aはガヤさんにとって二番目だから？
他の男のところに行ってもいいと？
Aに対する愛はその程度だった？
人の彼女がうちに出入りすることを容認してたのは俺なのに、何故かガヤさんへの苛立ちが止まらない。
「来てないけど、なんで？」
「急に連絡が取れなくなった」
「え？」
「終わりにしようって連絡来て一方的にブロックされた」
Aが？なんで今更？
二番目で良かったんじゃないの？
「まあ、あいつ猫みたいなところあるからな。
時間が経てばそのうち帰ってくると思うけど」
そんな呑気なことを言ってるガヤさんに殴りかかりそうな衝動をグッと堪えて、俺はスマホを手にして迷わずAの連絡先を探す。
あの日なんで俺はAを追い出したんだろう。
こんなことになるなら力づくでも奪い取れば良かった。
いつだって来ていいように卵買い溜めしてたのに、、
耳元で鳴り続ける呼び出し音に焦りばかりが募る。
『移動お願いしまーす』
スタッフの声に一旦諦めてスマホをカバンに戻した。
続...
藤ヶ谷さん、ごめんなさい。笑
イメージ悪く書いてしまいました、、
藤ヶ谷さんメインで甘く書きますのでお許しを、、
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作者名：珠美 | 作成日時：2023年1月27日 9時
