勘違い_Ki ページ9
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モテる人だってことは理解してた。覚悟もしてた。
告白された時も、押しに負けて渋々付き合った時も、本気にならなければいいって思ってた。
なのに、、
「えっ、北山が？嘘だぁ！」
「…ほ、本当なんだってっ！！」
ミツくんが女の人と歩いてるところを見たって太輔くんに伝えたら笑われた。
「絶対浮気だよ、ミツくんチャラいもん…」
「いやいや、本当に浮気だったらそもそもAと付き合ってないし、他の子と遊びたいなら付き合わずして遊ぶでしょ！」
「魔が差したのかも…！！
結局私じゃ満足できないからって！」
「北山がねぇ…うーん……」
ダメだ。
太輔くんに相談したこと自体が間違いだった。
太輔くんにとってミツくんは大事な家族みたいな存在だから、私にはわからないちょっとしたフィルターがかかってるに決まってる。
幼馴染の私なんかより、こういう時はやっぱり男の絆を取るんだって不服にも納得せざる負えなかった。
「もういい、太輔くんに相談した私がバカだった」
「本人に聞いてみたら？」
「それができてたらわざわざ来ないし、こんな所」
「こんな所とか言うな、俺ん家だわ！」
いつ来ても整頓されてる部屋を何気なく見渡して、わざとらしくため息をつく。
大きなソファーにはあぐらをかいてスマホをいじってる千賀くんがいた。
「なぁ千賀、」
「わぁっ！！もう、いいから！余計なことしないで！」
『Aちゃん、めっちゃ宏光のこと好きなんだね』
「…いや、別にそんなんじゃ、」
太輔くんの口を咄嗟に塞ぐも時すでに遅し。
スマホから視線を外さずにちょっと小馬鹿にしてる千賀くんからの一言にムッとしつつも図星で何も言い返せない。
私だって、こんなに好きになる予定ではなかった。
人の多い都会のど真ん中でたまたま見かけた芸能人がミツくんで、それもまさか知らない女の人と歩いてるという最悪な光景だった。
そんなことで心が揺らいで泣きそうになって、どんどん生気が奪われていく。
今の私は身も心もすっかりボロボロ…
「帰る」
「宏光呼ぼうか？俺も話聞くから」
「他に女いるからいい、会いたくない」
余裕をなくすといつもこうだ。
関係のない太輔くんに八つ当たりなんかして、私って本当に可愛くない。だから愛想尽かされたんだ。
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珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 今回も読んでいただきありがとうございます♡ちょっと意外な角度か書いてみました(*^^*)たまらんですよね！(笑)引き続き頑張りたいと思います*\(^0^)/* (2023年1月11日 18時) (
レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - ニヤニヤしましたw最高です！笑 (2023年1月11日 18時) (レス) @page43 id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♡♡これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いいたします(*^^*)♩ (2022年12月26日 9時) (レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - 珠美さん» どのお話も短編なのに長編を読んでいるような読み応えがあり、たくさん楽しませてもらってます！これからも楽しみにしています！！ (2022年12月25日 23時) (レス) id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 読んでいただきありがとうございます！(*^^*)そして嬉しすぎるコメントありがとうございます！！！励みになります(;_;)♡引き続き楽しんでいただけたら幸いです！ (2022年12月23日 13時) (レス) @page30 id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2022年11月29日 12時
