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「宏光？起きてるー？」
買い物袋を提げて玄関で靴を脱ぐ。
家の中に歩みを進めても返事がないからどうやら寝てるらしい。
「…やっぱりここか」
寝室のドアをそっと開けるとベッドで寝てる宏光を発見した。
その場では声をかけず、静かにドアを閉めると再びリビングへと向かった。
まずは冷蔵庫の中身を確認、、
「そうだよね、あるわけないよね」
簡単なおかずの作り置きなんて宏光がしてるわけないのは想定内だ。
買ってきたものをテーブルに出して、とりあえず腕まくりして手を洗う。
私だってそんな料理は得意じゃないけど、雑炊や簡単なおかずくらいは作れる。たまには彼女らしいことして株上げとかないとね。
「…来てたんだ」
「っわ、びっくりした…！」
鍋の中にご飯を入れてほぐしてたら音も無しにリビングのドアが開いて、寝起きの髪の毛ボサボサで明らかにしんどそうな宏光が立っていた。
「大丈夫？寝てなきゃダメだよ？」
「来てたならベッドまで来てよ」
「行ったけど寝てたから」
「…起こして欲しかった」
後ろからぎゅーっと抱き締められて、宏光の火照ったほっぺを私の頭に擦り付ける。
「寝てるところ起こしたら悪いかなって。
雑炊作ってるけど食べられそう？」
「ん、食べる、けどその前に、」
適当に結いた髪から出てる耳にちゅっとリップ音が響いた。
「今日は珍しく甘えたちゃんだね」
「…うん、会いたかった」
今日の宏光は可愛いすぎる。
不謹慎かもしれないけど、弱ってる宏光に母性をくすぐられる。
「熱ありそうだね」
「計ってない」
「え、なんでよ…」
「体温計持ってない」
「嘘でしょ？！そんな家、」
話してる途中なのに強引に振り向かせられて宏光との距離が一気に近くなる。
頬に手を添えられて、おでこをコツンと当てられた。
「…どう？熱い？」
「え…あ、熱い、かも」
「このままキスしていい？」
「え、ダ…んっ」
おでこ当てられた時点でだいたいの展開は予想ついてたけど、まさか風邪っぴきで本当にキスしてくるなんて思わなかった。
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珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 今回も読んでいただきありがとうございます♡ちょっと意外な角度か書いてみました(*^^*)たまらんですよね！(笑)引き続き頑張りたいと思います*\(^0^)/* (2023年1月11日 18時) (
レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - ニヤニヤしましたw最高です！笑 (2023年1月11日 18時) (レス) @page43 id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♡♡これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いいたします(*^^*)♩ (2022年12月26日 9時) (レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - 珠美さん» どのお話も短編なのに長編を読んでいるような読み応えがあり、たくさん楽しませてもらってます！これからも楽しみにしています！！ (2022年12月25日 23時) (レス) id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 読んでいただきありがとうございます！(*^^*)そして嬉しすぎるコメントありがとうございます！！！励みになります(;_;)♡引き続き楽しんでいただけたら幸いです！ (2022年12月23日 13時) (レス) @page30 id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2022年11月29日 12時
