愛の伝え方..T ページ38
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私は世界で一番、裕太くんが好き。
その気持ちは誰にも負けないって思ってる。
でも気持ちだけではどうにもならないことは重々わかってて、なんなら好きな気持ちが大きくなればなるほど不安な気持ちも大きくなっていく。
裕太くんは優しいからその度にちゃんと愛を伝えてくれるけど、それでもやっぱり自信が持てなかった。
たまたま会社の飲み会が裕太くんの打ち上げの場所と近くて、”もう終わる“って連絡したら”待ち合わせよう“って言ってくれた。
そんな誘いにアルコールの効果もあってハイになって喜んで尻尾振って駆けつけてみれば、なにやら店の前で楽しそうに女性たちに囲まれて満更でもなさそうな顔で笑い合ってる。
『玉森さんお疲れ様でしたぁ！』
『次回のお店探しておきますね！』
『一応これ連絡先、』
次回って、めちゃくちゃ誘われてるじゃん…
裕太くんは私の彼氏なのに…
かっこいいからモテるのも分かってる。
「…はあ、」
頭では理解してるつもりでも思わず大きな溜め息が漏れた。
会う予定じゃなかったのに会えることになった喜びのテンションが急下降して、気持ちよくなってた酔いなんて一気に覚めた。
他の女の人と話してるところなんて彼女として見たくなかった。
なんで？こんな場面を見せるために呼びつけたわけ？
裕太くんがそんなことする人じゃないのはわかってるのに今は悪い方に頭が働く。
もう帰る！
そう決心して駅方面へと体の向きを変えた。
「Aちゃん？」
「っ、千賀くん！！」
「あれ？玉は？待ち合わせたんじゃないの？」
信号待ちしてた交差点に横付けされた車の後部座席から顔を出した千賀くんに驚いて思わず声が跳ね上がる。
裕太くんの家にいる時にたまたま顔を合わせてから何度かみんなで鍋を囲んだこともあった。
「あ、いや…なんかまだ終わってなさそうだったんで、」
「もうとっくに終わってるよ！
外にいなかった？連絡してみよっか？」
「だ、大丈夫です…！」
千賀くんがスマホを手にしたのが見えて咄嗟に首を振る。
「じゃぁ送ろっか？」
「…え？？」
「寒いし乗って」
「いやいやいや、電車あるんで大丈夫です！駅すぐそこですし！」
今日はいつもに比べて確かに寒い。
だけどここで千賀くんの好意に甘えるわけにはいかない。
「そう？じゃあ気を付けて帰るんだよ！」
優しい千賀くんとさよならして肩をすぼめながら駅へと向かった。
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珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 今回も読んでいただきありがとうございます♡ちょっと意外な角度か書いてみました(*^^*)たまらんですよね！(笑)引き続き頑張りたいと思います*\(^0^)/* (2023年1月11日 18時) (
レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - ニヤニヤしましたw最高です！笑 (2023年1月11日 18時) (レス) @page43 id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♡♡これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いいたします(*^^*)♩ (2022年12月26日 9時) (レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - 珠美さん» どのお話も短編なのに長編を読んでいるような読み応えがあり、たくさん楽しませてもらってます！これからも楽しみにしています！！ (2022年12月25日 23時) (レス) id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 読んでいただきありがとうございます！(*^^*)そして嬉しすぎるコメントありがとうございます！！！励みになります(;_;)♡引き続き楽しんでいただけたら幸いです！ (2022年12月23日 13時) (レス) @page30 id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2022年11月29日 12時
