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ただただ不安だった。
一緒にいるのが辛くてたまらなかった。
周りからすれば理解し難いかもしれないけど、私にとっては別れるのに十分な理由だった。
「別れたい」
「…え、なんで？」
「他に好きな人ができたの」
太ちゃんの顔なんて見れなかった。
目を合わせたらそれが嘘だとバレてしまいそうだったから。
グループとして、個人として、勢いのある今の時間を、一般人で何の取り柄もないこんな私なんかに使って欲しくない。
“太ちゃんにとって邪魔な存在になりたくない”
…なんて伝えたら絶対に別れてくれないと思った。
優しすぎる太ちゃんだから、何としてでも私と別れないように言葉や行動で繋ぎ止めてくるのはわかってた。
だからこそ、好きじゃないと伝えれば諦めの悪い太ちゃんも受け入れてくれるんじゃないかって…。
「…わかった」
そんな私の考えは見事に的中して、太ちゃんは私の気持ちに従順に応じてくれた。
ごめんね。
本当は今でも大好きだから___
◆
「さむっ…」
太ちゃんと別れてから一ヶ月が経った頃、当たり前だけど一人で過ごす夜が多くなった。
他に好きな人なんてもちろんいるはずもないし、太ちゃん以外の人と過ごす日常なんて考えられなかった。
こんなことになるなら別れなければ良かった__
太ちゃんと別れた今の方がずっとずっと辛いんだもん。
“ちゃんとご飯食べてる？”
“体調崩してない？”
ふとした時にそんな心配で頭がいっぱいになって、さすがに消せなかった連絡先を探してはメッセージを送ってしまいそうになる衝動を掻き消す。
せっかくの休日も夜の一人の時間も家にいたら太ちゃんのことばかり考えてしまうから寂しさを誤魔化すために外へ出てみる。
思ったより震える外の気温に、完全に自分の判断ミスで着てきた服装にまた自己嫌悪に陥る。
帰って暖房のきいた部屋でグータラしたい…なんて思ったけど、今家に戻ってしまったら今度こそ自分自身が寂しさで押し潰されてしまいそうだったから振り返らず必死に足を動かした。
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珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 今回も読んでいただきありがとうございます♡ちょっと意外な角度か書いてみました(*^^*)たまらんですよね！(笑)引き続き頑張りたいと思います*\(^0^)/* (2023年1月11日 18時) (
レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - ニヤニヤしましたw最高です！笑 (2023年1月11日 18時) (レス) @page43 id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます♡♡これからも頑張って書いていきますので、よろしくお願いいたします(*^^*)♩ (2022年12月26日 9時) (レス) id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
にー_ki..2(プロフ) - 珠美さん» どのお話も短編なのに長編を読んでいるような読み応えがあり、たくさん楽しませてもらってます！これからも楽しみにしています！！ (2022年12月25日 23時) (レス) id: 4939f2c9dc (このIDを非表示/違反報告)
珠美(プロフ) - にー_ki..2さん» 読んでいただきありがとうございます！(*^^*)そして嬉しすぎるコメントありがとうございます！！！励みになります(;_;)♡引き続き楽しんでいただけたら幸いです！ (2022年12月23日 13時) (レス) @page30 id: 66068e94e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珠美 | 作成日時：2022年11月29日 12時
