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「あ、麻里奈!」
「あっ!A!
ごめんね〜!予定より早く来てもらっちゃって!」
駅の改札を出ると立って待っていた麻里奈に駆け寄りお互いに抱きつく。
つい先週も会ったばかりだけど、話は尽きなくて毎日LINEして日記のように近況報告し合うほど。
「全然!暇してたから気にしないで!」
「A、昨日帰り遅かったんだね!」
「到着遅れた上に山崎さんとご飯に行ってて送ってもらったの2時過ぎ。超眠い。」
「山崎さんって?あのコーパイ?」
「そう!」
「自分結婚してるくせに、Aのこと好きだね〜。それ、奥さんにバレたらヤバくない?」
「ねっ。訴えられたらどうしよ。」
お茶するお店まで向かいながら麻里奈と話す。
何でも話せて、仕事でも私生活でも頼れる存在。
もう8年になる。
彼氏でもこんなに長く付き合ったことないや。
「あっ!
ねぇ、そういえばあの野球選手とどうなった?」
「え?
……あぁ。別に何もないよ。
ご飯には行ってるけど付き合う相手でもないし。」
「なんで?玉の輿じゃん!」
「やだよ、選手生命って短いし。
それに結婚したら仕事辞めなきゃじゃん。
美味しいものご馳走になってるくらいがちょうどいい。」
「ふふっ、Aは仕事に向いてるもんなぁ。
私なんて、いい人掴まえたら即辞めるんだけど。
ねぇ!またチケットはお願いしてよ!
Aと野球観に行きたい!」
「そうだね!連絡してみる!」
美味しそうなケーキのあるお店に入ると、尽きない話で盛り上がる。
飲み会までの時間はあっという間に過ぎていった。
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月18日 8時