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チーフが後ろの様子見てくるって私1人で残ってて、ギャレーから顔を出すとちょうどお客様と鉢合わせになった。



……玉森裕太。この人は私でも知ってる。





「…お手洗いですか?」


「あ、はい…!」


「こちらです。どうぞ。」





ご案内しようとしたらドアには使用中のマーク。



げっ……タイミング悪い。





「あ、あの…申し訳ありません。
今他のお客様が使用中なので、空きましたらお呼びします。」



「あ、いいですよ。ここで待ってます。」




……待つ?ここで?


そんなそんなそんな…!!


ファーストクラスのお客様をこんなところで立たせておくなんてとんでもないっ!!!





「いやっ…でも、」





そう言う私と目を合わせずに機内にあるものをキョロキョロ見てる彼に首を傾げる。





「…気になりますか?」



「あっ、いや。
飛行機の中ってちゃんと見たことなかったんで…」





そりゃそうか。


普段機内をウロウロすることなんてないもんね。


ましてや国内線。時間ないし。





「国内線の移動はあっという間ですもんね。」



「…海外にも行くんですか?」





あ、初めて目が合った。…気がする。





「はい。私は国際線がメインなんです。」



「えっ、じゃあ英語話せる…?」





少し声のトーンが上がった彼。


少し縮まった距離感に私も少しだけラフになる。





「それよく言われるんですけどね。
私は日常会話程度です。英語は苦手で……」





こんなこと言って、会社にバレたら怒られそう。



CA=語学堪能ってイメージがあるけど、みんながみんな得意じゃないのが現実。



私も英語力上げるように会社から言われてることを今改めて思い出しちゃったよ。



はぁ〜辛い。


私も帰国子女になりたかったよ。



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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月18日 8時

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