第98話 ページ50
ms『はよ、俺にもしてみて。』
///それは、ジョンウならできるけど…マシホさんはなんか違うから…
そう思ってまた首を横に振る。
ms『なんで?なんでジョンウに出来て俺には出来へんの?』
なお『ジョンウは弟だから…』
ms『俺は?』
///どうしてこんなに…。今日のマシホさんはやけに突っかかる。
ms『俺は…弟たちとは違うって…そう解釈していいん?』
……なんて…答えたら良いんだろう。
答えに困っていると、マシホさんは『おいで』と言って私の手を引く。座ったままマシホさんの方に倒れかかる私を支えて起こすと後ろから私のお腹に腕をまわす。
ち、近くて…//すぐ首元にマシホさんの顔があって、動けなくなった。
ms『これは?弟たちはこうしてべったり引っ付いてるやん。あれも弟だから許してるん?……なら、俺もええよな?』
なお『い、意地悪言わないでください//』
ms『意地悪?』
なお『はい…今日のマシホさん…//なんか意地悪です。』
私がそう言うと、マシホさんはお腹に回した腕にギュッと力を込めてから言った。
ms『ほんなら……
もう、意地悪せえへんから…考えて。
ちゃんと…答え…
考えるの…途中でやめないで。』
マシホさんは分かってるんだ…。
私が分からないフリをして通り過ぎようとした事が分かっているんだ…。この人に下手な小細工は通用しないみたいだ。
ms『なお?返事は?』
なお「…ネェー」
ms『フフッ』
私が恥ずかしくなって韓国語で返事をすると、マシホさんはフフッと笑ってから、私の肩に顔をうずめた。
そして、、、
チュッ
今までみたいに…勘違いだと誤魔化せないくらいに…//
はっきりと分かるほどの音を立てて私の首元にキスを落とした。
それから…しばらくは動けなくて…そのままマシホさんの腕の中で放心していた。
心臓が痛いくらいに脈打って思わず顔を歪める。
その痛みで気付く、身体中を一気に襲う異常な熱。これ以上ここにいてはいけない…そこから逃れようとマシホさんの腕をギュッと掴んで身体をよじる。
マシホさんはその手を取って…私の耳元で静かに言った
ms『逃げたらあかんよ…なお
……………好きやに…』
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作者名:tumetume | 作成日時:2021年11月20日 23時