第51話 Side ジフン ページ3
Side ジフン
そりゃそうなるよな。
俺もその場にテーブルがあればそうしただろう。ジョンウは取皿を避けテーブルに突っ伏し、“あー!あー!”と嘆く。
ものすごくうるさいが今日だけは許す。
ドヨンは瞬きを忘れたか?目を見開いたかと思ったら突然自分が用意したキャンドルの火を吹き消す。お前の心の火が消えたんだよな…ヒョンには分かるよ。
シホは…黙ってなおちゃんの写真を見ていた。ただ黙って。
シホや…大丈夫か?ヒョンの助けが要るんじゃないか?ヒョンはいつでもシホの味方だぞ…。
“ライン♪”
ラインが届く。グルチャだった、開いて確認する…
jh「え?!」
ガタン!!
届いた写真に思わずスマホを落とす。
ms「ヒョンどうしたの?大丈夫?」
そう言いながら俺のスマホを拾うシホ……。
ms『!!!!
…………アサヒ?…
…………やっ…たんや…』
dy,jw「え?!どれ?見せて!!」
いつものサヒと、その隣で嬉しそうに笑うなおちゃんがどこかの建物の前で並んでいるセルカだ。
想像できるろうか…それからの俺たちの姿を…。
それはそれは酷いものだった。あまりに大きなショックは人の思考回路を崩壊させる。そして声を失くす。
誰も喋らず無言で食器を下げる。ただ洗い物を済ませ、ただシャワーを浴び、ただ歯を磨き、ただ着替える。
仕事の前のいつもの習慣によってのみ動かされている4人だった。
仕事に行かなければいけない。
習慣的に靴を履き4人で宿舎を出た…。
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作者名:tumetume | 作成日時:2021年11月20日 23時