愛され家政婦の日常２ (ページ15)

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第63話ページ15

さて。強敵です…。色んな意味で強敵です。いざ！

コンコンコン♪
なお『ハルトくーん！起きてるー？』

……………デスヨネ。想定内。
ガチャ

なお『ハルトくん、おはよう！起きてー！』

ガサッゴソッ

お、起きたかな？

……まだか…近くに行ってもう少し大声で起こしてみる。

なお『ハールートーくん！起きましょう！！』

hr『っうっるっさいわ〜！』

あらそ！ごめんなさいね、もう寝坊しても知りませんよ！
こんな悪い子は無視。遅刻は自己責任。
部屋を出ようと踵を返すとベッドからスッと大きな手が伸びてきて瞬時に私の手をグイッと引く。

えっ？！と思う間もなく私はハルトくんのベッドに引きずり込まれた。

………えーっと……。

これよくあるキュン♡的なことじゃ無いんですよ。
だってこの人…。

hr『…………zzz』

はい。寝てます。あれはただの目覚まし時計を止める感覚と一緒なんですよ。

勘弁していただきたい。

後ろから私を抱き枕にして寝ているハルトくんから逃れるため、モゾモゾと足掻いていると。

hr『ヌナ？//えっ、ここで何しとるん？…ですか//』

なお『いや、起きたんなら離れて？//』

hr『んー？…自分で入ったんだから自分で出たら？』

この子は…毎回私をからかうのが趣味なのでしょうか？恐ろしいんですが…この、この//…高身長の…イケメンな悪ガキめ//
引きずり込まれたんだし！離してくれなきゃ出られないでしょうが！

すると後ろのハルトくんが更にギュッと動く気配…何する気//
これはちょっとどうしよう…これは本当にキュン的なやつに…なりつつあるのでは？
……こ、困る…//どうすれば良いかな…
家政婦という身だし、何よりヌナとして年下にこういうのを許すのはいけないと思うの！

hr『ヌナいつまで寝とおと？俺のベッドで、、、
やーらしww』

え！いつの間にかベッドから出てるし…

なお『もお！//何なの？！ハルトくん嫌い！！』

hr『ふーん』

私が怒るとハルトくんは私の頭の上に大きな手を置いて、ふーんと言って顔を覗き込み、私の目線に合うところまで降りてくると言った。

hr『俺は〜』

hr「サランヘ♡」

なっ///なに、急に//

／／／／／そんなの言われたって、う、嬉しくなんか無いし//

しかもどうせ言うなら日本語で言いなさいよね！！

hr『ハハハwww ウケる』

これが1201のいつもの朝の風景………

な、訳ない！