【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人とII

くせ毛 ページ10

​─梅雨だ。
私の嫌いな季節。梅雨。
なぜなら。

…朝、どれだけ髪を真っ直ぐにしても
湿気でくせ毛がバレてしまうから。

A「あぁ…頭の大きさが普段の1.5倍だよ…やめてよ…」

太郎「お、ヘルメット。」

A「髪がもさもさしてるからってヘルメットはひどい！！」

太郎「ほんとのことだも〜ん。」

A「太郎…！！」

こんなことを言われるのも、全部梅雨のせいだ！！

A「天然パーマとかいらないもん…」

座り込んでいじける。
太郎はゲラゲラわらっている。

A「なによー！」

太郎「なぁ、お前もヘルメットに見えるだろ？」

洋「え？ヘルメット？……」

…じっと見つめられた。
頭を。

A「あ、頭見つめないでよ！！」

洋「…ふは、ほんとにヘルメットかもなぁ。」

そう言って洋さんは
私の頭をぽん。と触った。

A「あ…え？？！」

洋「…っは、ご、ごめん！！！」

太郎(なんだこの雰囲気…。なんだこれ…！！)

A「え、あ、き、気にしてない！！」

洋「ご、ごめん、勝手に女の子の頭触るとかセクハラだ、ごめん…！！」

太郎「おい…ヘルメット、なんでそんな顔赤いんだよ！」

A「へっ！？」

自分の顔が赤いことに気づいていなかった。

太郎「くそ〜…お前ら腹立つな…。二人でやってろ！」

そう言って太郎はどこかへ行ってしまった。

A「…え、あ、えっ！？あっどうも…ヘルメットです…」

洋「い、いや、ヘルメッ…いや…髪の毛縛ったら？」

A「あっ、ハイ！！」

今までただの友達としか思っていなかった…と思ったんだけど…。

こ、このあつい顔はなんだっ…！！！

ーくせ毛ー

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