Chocolate Sling -3-

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「えぇっ、嘘でしょ？！」




『嘘じゃねぇよ (笑)』




「え？じゃあ……歳上なの？」




『おう、今年で23になる。』




俺を含む5人が大卒、2人が短大卒、4人が高卒･････合計11人の同期がいた。




入社してすぐ2人、そこから1ヶ月ごとにポツリ、ポツリと辞めていく。




気付けば残ったのは5人だけ。




その中でも特に仲が良かったのは、何故か4つも歳下の女、萩野Aだった。




最初からタメで話し掛けてきた時は、さすがに え？って思ったけど･･･




いちいち言うのも面倒だし、童顔で幼く見られがちなのは自他共に認めてるし？




話の流れで打ち明けるタイミングがようやく訪れたことに、内心ホッとしていた。




「……もっと早く言ってよ、」




『いや、もういっかなぁって思ってたからさ？別に気にしなくていいよ (笑)』




「気にするよ！4つも違うなんて……知ってたらもっと謙虚に接したのに…っ、」




『ふはっ、謙虚って…(笑)』




「……北山さん、」




『っ、北山さん？！』




「…って呼ぼうかな、これから。」




『いや、今更だわ！(笑)』




「今までずっと チビとかミニマムとか悪口言っててすみませんでした。」




『おい、ミニマムってなんだよ！チビはまだいいとして…って良くねぇけど！！』




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問いただせば、俺の知らないところで 他にも色々な呼び名があることが分かった。




「…ごめんなさい、」




したらしく謝ってくる萩野に、いつもと違いすぎて調子が狂いそうだ。




『ホントに悪いと思ってんの？』




「な…っ、思ってるよ！！」




『……。』




「あ……思って、ます…」




そんな分かりやすく怯えなくても、別に俺 怒ってねぇんだけどなぁ･･･




『……今までの生意気な態度はぜーんぶ水に流してやるからさ、約束しない？』




「…約束？」




『今まで通りに接してよ、俺と。』




「今まで通り…」




『変な敬語とか謙虚さとか必要ないから。年齢関係なく今まで通りにしようぜ？』




「……いいの？」




『ふふ、当たり前じゃん (笑) せっかくこんなに仲良くなってんのに……今更距離取られるとか すげぇ寂しいんですけど？』




わざとらしく拗ねた口調でそう言うと、やっといつものように笑ってくれた。




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彼女に対する気持ちが恋愛感情だと気付いたのは、この日から1週間後･･･




年に一回の 社員旅行の最中だった。

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