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「……え、」
小さく声を漏らして固まる萩野。
『…あ、いやっ、同期として！同期として萩野好きだなって思うし！！』
マジかよ俺･･･
何サラッと "好き"とか言っちゃってんの？
しかも、ほぼほぼ無意識に。
「同期として…？」
『お、おう…』
･･･って、それもそれで恥ずいけど。
それしか誤魔化しようなかったし。
「ふふ……私も、」
『え？』
「私も好き。」
『……。』
ブワッと全身が熱くなった。
･･･落ち着け、俺。
その "好き" が、俺が言ったように "同期として" だってことは充分に分かっていた。
だけど、分かっていても やっぱり好きな奴から「好き」って言われると、馬鹿みたいに気持ちが舞い上がってしまう。
『……あぁ、そりゃどーも (笑)』
いつもの軽い感じでそう返す。
「……。」
･････あれ？
逸らした視線を戻せば、先程と同じように萩野の視線はちゃんと俺に向いている。
向いてる･･･けど･････
焦点が合ってないように見える。
『…萩野？大丈夫か？』
そう問い掛けながら顔を覗き込むと、
『っ、うおゎっ？！』
まるでスローモーションみたいに、力の抜けた萩野の身体が俺の方へと倒れ込んできた。
咄嗟に踏ん張ってなんとか支えた。
支えたけど･････
『えっ、ちょ…っ、萩野？！』
俺に凭れ掛かるような体勢。
部屋着か寝巻きか微妙なラインの、とにかく生地の薄い服を着ているから、こんなに密着するとまぁ色々とヤバいわけで･･･
『お……おい、萩野…？』
恐る恐る肩を揺するけど反応がない。
しかも･････
『……マジかよ、すげぇ熱じゃん…』
額に触れるまでもなく、服越しからでも分かるくらいに熱を持っている萩野の身体。
片手で支えながら、手に持っていた荷物を床に置き、もう片方の腕を膝裏に回す。
『よっ、……って軽！』
ちゃんと食ってんのかよ。
･････いや、食ってるか。
昨日の昼はダイエットがどうこう言ってたけど、全然痩せる必要ねぇじゃん。
中へと足を進め、開きっぱなしのドアの隙間から 身を捩らせて部屋に入ると、
『…っ、』
隅っこに置かれたシングルベッドの上が乱れていて、慌てて視線を逸らした。
病人をどうこうしようなんて考えは全くないけど、これはちょっとヤバい気がする。
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nanaco(プロフ) - ぴのさん» お返事が遅くなってしまいすみません^^; 後編、流れは本編と変わらないのに書く側の私も少し怖いんですよね…(；ω；) まだ先にはなりますが、合間に挟む新しいお話共々、引き続き宜しくお願い致します (*´ 艸｀) (2020年9月22日 1時) (
レス) id: a7b3edb10a (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - やっと、北山くんと荻野ちゃんが気持ち伝えられて嬉しかったです。でも…続き、少し怖いです (2020年8月14日 9時) (レス) id: a8ffbe2352 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - ななこさん» お返事が遅くなってしまいすみません(TT) 宏光と裕太はほとんど面識がなく、時期を跨いでの三角関係という…時系列が特に複雑な設定です(^^; こちらでもコメントありがとうございます♪ 後編にいく前に新しいお話を挟みますが、引き続き宜しくお願い致します☆ (2020年8月13日 23時) (レス) id: a7b3edb10a (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 花火と未練のお話すごく好きです！！三角関係もそれに至った経緯も…。3人の視点から見てるのでそれぞれの心境も分かるし何より本当に面白い！！続きも楽しみにしています♪ (2020年7月16日 23時) (レス) id: f7fb26675b (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 桜子さん» お返事が遅くなってしまいすみません(^_^; ありがとうございます♪ これからも引き続き宜しくお願いします( *´艸`) (2020年6月9日 11時) (レス) id: a7b3edb10a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanaco
| 作成日時：2020年4月26日 20時
