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"あ、これ、ミツ先輩の住所ね？"
別れ際に手渡されたメモには、みっくんが住んでいるところの住所が書いてある。
どう見ても玉ちゃんの字だけど、「横尾さんが教えたってことにして？」って･･･
なんでかは分かんなかったけど、何か事情があったりするのかな？
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「……ここ？」
お店の最寄りから2駅先で降りて、数分歩いた先にある高層マンション。
エントランスへと入り、玉ちゃんに貰ったメモに書いてある部屋番号を押して、一呼吸置いてから インターホンを鳴らした。
「……。」
･･･寝てる、かな。
もう一度押そうかと思ったその時、前触れもなく 目の前のドアが開いた。
え･･･なんで？
戸惑いながらも中に足を踏み入れて、エレベーターに向かう途中に気付いた。
向こうからはこっちが見えてる･･･つまり、私だと分かった上で開けてくれた。
･･･よかった。
拒絶されなくて、よかった。
泣きそうになるのをグッと堪える。
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「…えっ、」
エレベーターを出て左に曲がると、突き当たりまで続く廊下の先に 人影があった。
ぐったりと壁に凭れかかって、虚な目で見つめる先にいるのは、他でもない私だ。
「…みっくん、」
昨日ぶりなのに、もう随分長いこと会っていないような感覚になる。
･･･なんでそんなとこにいるの。
熱があるんでしょ？
ちゃんと寝てなきゃダメじゃん。
言いたいことが頭の中を駆け巡るけど、そうじゃなくて、そんなことじゃなくて。
私が言いたいのは･･･
「……みっくん、」
みっくんの前まで辿り着くと、ぼんやりとした瞳が 私を見上げた。
『A…？』
「っ、…みっくん、」
『なんで泣いてんの…』
壁に手をついて、おもむろに立ち上がるみっくんが危なっかしくて 手を伸ばす。
「…っ、」
その手を、グイッと引っ張られた。
『……夢、かと思った…』
ぎゅう、って力強く抱き締められる。
服越しに伝わる熱に、堪えきれなくなった涙が一気に溢れて、嗚咽が漏れた。
『なぁ…夢じゃねぇよな？』
ゆっくりと身体が離れる。
みっくんの手が、私の頬に触れた。
『……俺に、会いに来てくれた？』
不安げに揺れる瞳は、熱のせいか うるんでいて･････すごく愛おしく感じた。
「…うん、会いたかった。」
好きだから、会いたかったんだよ。
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nanaco(プロフ) - ぴろみんさん» ぴろみんさん、コメントありがとうございます(*ﾉ∀ﾉ) ね♪ 焦れったいの最高ですよね〜(*^^*) これからもｼﾞﾚｼﾞﾚしちゃって下さいm(*_ _)m (2020年4月13日 23時) (
レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろみん(プロフ) - コメント失礼します。両片想いのすれ違い大好きです！(笑)楽しく読ませていただいています^_^ (2020年4月13日 17時) (レス) id: ee206e27b7 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» バーテンみっくん！でもチャラくないの(*ﾉωﾉ) また後で更新しに来ます♪ 他メンはあと2人出しますよ(￣∀￣*) (2020年4月11日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - 新作ですかー(^.^)しかもみっくん(//∇//)続きが気になる(^_^)楽しみにしてます(^.^) (2020年4月11日 16時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - もち？太郎さん» あー･･･あれか！でも今は裕太sideだからね、あれは宏光とのやり取りだから(^_^;) (2020年2月8日 6時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanaco
| 作成日時：2020年1月31日 20時
