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「いや、それはダメでしょ…」
「は?なんで?」
「Aちゃんが可哀想!」
「いやいやいや…Aは俺が好きで俺もAが好き、お互いに好き合ってて一緒にいる時間が幸せなんだから別にいいじゃん。」
「玉だけだよ、そう思ってんの。」
「…宮田のくせにうっせぇし、」
「俺でもゲームに妬くくらいなんだから、Aちゃんも思ってるよきっと。ゲームじゃなくて私に構ってよバカ裕太っ…てさ?」
Aの真似をしたつもりなのか、気色悪い上目遣いとプク顔で俺を見つめる宮田。
「てか、ゲームに妬くってなんだよ。お前はどんだけ俺が好きなんだ?え?」
「ぎゃははっ、や、やめて!ふはっ、脇は弱いんだってば!!」
・・・って俺、宮田とイチャついてどうする。
俺は今日、Aとのことを相談したくて宮田を呼んだんだぞ?
「…で、何?一緒に暮らしたいって?」
涙目の宮田が、ニンマリと笑みを浮かべながらて本題に戻してきた。
「もうその話はいいわ。」
「えっ、なんで?」
「独り身の宮田には酷かなと思って、」
なんて、冗談だけど。
「えぇー!今更っ?!」
「ふふ、まぁ呑めよ (笑)」
「いや、それ酒じゃねぇし!水じゃん!」
宮田といると楽しい。
こんな風に、馬鹿やって騒げるから。
大好きな彼女と、信頼出来る親友。
恋愛なんて自分には必要ない、と思っていたあの頃が酷く懐かしく思えてくる。
だって、どんな時だって幸せを感じる。
前までは、誰かといる時よりも 家で1人でいる時間が1番の安らぎだった。
だけど今では、1人でいる時間が長ければ長いほど ソワソワするようになった。
Aは、俺の生活に欠かせない存在。
いないと落ち着かないし、寂しくて孤独死しちゃうんじゃないかってレベル。
隣にいると安心するし、幸せだと思う。
だから、可能な限りずっと一緒に居たい。
宮田に相談しようとしたのは、まさにそのことだった。
片時も離れたくない。
誰にも干渉されたくないけど、Aになら干渉されてもまぁいっかって思う。
朝起きたら当たり前に隣にいて、おはようって言い合って。
特にすることがなくて、暇だねって言いながらゲームしたり。
帰ってきたら、ただいま、おかえりって言うのが2人の日常になって・・・
「…ふふ、」
想像するだけで、頰が緩んでしまう。
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nanaco(プロフ) - ぴろみんさん» ぴろみんさん、コメントありがとうございます(*ノ∀ノ) ね♪ 焦れったいの最高ですよね〜(*^^*) これからもジレジレしちゃって下さいm(*_ _)m (2020年4月13日 23時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろみん(プロフ) - コメント失礼します。両片想いのすれ違い大好きです!(笑)楽しく読ませていただいています^_^ (2020年4月13日 17時) (レス) id: ee206e27b7 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» バーテンみっくん!でもチャラくないの(*ノωノ) また後で更新しに来ます♪ 他メンはあと2人出しますよ( ̄∀ ̄*) (2020年4月11日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - 新作ですかー(^.^)しかもみっくん(//∇//)続きが気になる(^_^)楽しみにしてます(^.^) (2020年4月11日 16時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - もち?太郎さん» あー・・・あれか!でも今は裕太sideだからね、あれは宏光とのやり取りだから(^_^;) (2020年2月8日 6時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2020年1月31日 20時