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「うわ、どうしたのその顔…」
「あー…ふふ、ちょっとね？」
出社するなり、皆が口を揃えた。
･･･無理もないよね。
昨日は一晩中泣いていたし、瞼は腫れて目は真っ赤、隈も相当酷いだろう。
「…よしっ、頑張ろ。」
誰にも聞こえないように 喝を入れる。
今度こそ、仕事に生きるんだ。
みっくんのことはもう、忘れる。
ちょっといいなって思っただけ･･･
出会った日から、何も変わらない。
なんの進展もなくて、最後の最後まで 私はみっくんの "お客さん"だった。
はっきり"失恋した"と言えない。
ううん･･･そもそも、最初っから 何も始まっていなかったんだと思う。
.
「A、これチェックお願い。」
「了解！」
「今日は定時目指すよ。」
「…うん、そうだね。」
仕事に集中すれば、何も悲しくない。
悲しくなければ、ちゃんと前を向いて、立ち止まらずに進んでいける。
"…これ、サービスね"
"ね、名前で呼んで？"
"俺も Aって呼んでいい？"
"もうすぐ上がるから待ってて"
"あー…なんか腹減らない？"
全部、忘れるんだ。
"結局、誰でもいいんだろ…"
「…っ、」
忘れさせてよ･･･
.
定時で帰りたくない時に限って、仕事が片付いてしまうのはどうしてだろう･･･
ご飯に誘われたけど、どうしてもそんな気分にはなれなくて 断った。
会社を出て、駅に向かう。
習慣とは怖いもので･･･
駅までの道は何通りかあるのに、無意識にいつもの道を通ってしまっていた。
ポツ、ポツと雨が降り出す。
折り畳み傘はカバンの入ってるけど、このくらいなら 差さなくて平気かな？
なんて考えながら歩いていると、不意に 後ろから肩を掴まれた。
「…っ、」
驚いて振り返ると、
「…やっぱりAさんだ、」
玉ちゃんが立っていた。
「び…っくりした…」
「ねぇ、もう来ないの？」
「…うん、」
「……やだよ、寂しいじゃん。」
眉を下げる玉ちゃんに、私は「ごめんね」としか言うことが出来ない。
すると玉ちゃんは、何かを決心したような表情で ふぅ、と息を吐いた。
「…ミツ先輩 風邪だって、」
「…え？」
「ふふ、Aさんのせいだよ？責任取って、ちゃんと看病しに行かないと！」
「っ、でも…」
もう、みっくんに合わす顔なんてない。
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nanaco(プロフ) - ぴろみんさん» ぴろみんさん、コメントありがとうございます(*ﾉ∀ﾉ) ね♪ 焦れったいの最高ですよね〜(*^^*) これからもｼﾞﾚｼﾞﾚしちゃって下さいm(*_ _)m (2020年4月13日 23時) (
レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろみん(プロフ) - コメント失礼します。両片想いのすれ違い大好きです！(笑)楽しく読ませていただいています^_^ (2020年4月13日 17時) (レス) id: ee206e27b7 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» バーテンみっくん！でもチャラくないの(*ﾉωﾉ) また後で更新しに来ます♪ 他メンはあと2人出しますよ(￣∀￣*) (2020年4月11日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - 新作ですかー(^.^)しかもみっくん(//∇//)続きが気になる(^_^)楽しみにしてます(^.^) (2020年4月11日 16時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - もち？太郎さん» あー･･･あれか！でも今は裕太sideだからね、あれは宏光とのやり取りだから(^_^;) (2020年2月8日 6時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanaco
| 作成日時：2020年1月31日 20時
