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"2年2組、玉森、千賀、今すぐ職員室まで来るように。玉森、千賀、職員室まで来るようにー…"
突然の校内放送に、めんどくさそうに顔を顰める玉森先輩と 焦ってる様子の健永先輩。
「マジかよ、めんどくせぇな…」
「ど、どうしよっ、俺らなんかしたっけ?!」
「授業中寝すぎ、とか?(笑)」
「え?いや、それは玉だけじゃん!」
この2人の会話ってテンポいいよなぁ・・・
なんて思いながら見てると、先輩達に続いて私の友達2人も立ち上がっていた。
「……え、ちょっと、」
「何?」
「どこ行くの?」
まさか、先輩達に付いていくとか?
私の考えてることが分かったのか、顔を合わせてクスクスと笑い出す2人。
「ふふ、やだAったら (笑)」
「今日13時から委員会あるって言ったじゃん。」
・・・委員会?
・・・・・・あ、そういえば言ってたかも。
元々2人は同じ中学出身で、今のクラスになってからそこに私が加わった。
だから、クラス委員はバラバラなんだ。
「先輩、途中まで一緒に行きましょ?」
「うん、いいよ ♪」
「玉森先輩、何しでかしたんですか?(笑)」
「なんだろね?なんだと思うー?(笑)」
「……。」
なんだかんだでこの2組は、はたから見たらカップルみたいなものだと思う。
近いうちにそれぞれ 付き合っちゃうんじゃないかなってくらいだし・・・
「じゃあA、また5限にね ♪」
「あ…うん、いってらっしゃい。」
手を振ると、何故か先輩達も キラキラした笑顔で手を振り返してくれてる。
え、なんで・・・?
って思ったのも束の間。
「Aちゃんとニカ、仲良くね!」
『あ?』
「ニカ、嫌われないようにしろよ〜」
『うっせぇし…』
・・・・・忘れてた。
残されたのは、私だけじゃなかった!!
バタンッ
ドアの閉まる音が、無情にも大きく響く。
その向こうで 楽しそうにはしゃぐ声。
どんどん、遠のいていく・・・
「……。」
『……。』
後ろを振り返るのが怖い。
だって、すんごい不機嫌なオーラが 振り返らなくても 分かるんだもん・・・・・
『……なぁ、』
「ひぇっ?!」
『…は?』
・・・しまった。
話しかけられるなんて1ミリも思ってなくて、喉の奥から悲鳴にも近い情けない声が漏れてしまった。
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nanaco(プロフ) - みちこさん» そう!ニカを元彼にするのはちょっと既に泣けてきます・・・なんだか婚約者=藤ヶ谷さんのイメージしません?笑 そうですよ、訳ありなんですよ〜。゚(゚^ω^゚)゚。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 恵美さん» が、頑張ります〜。゚(゚^ω^゚)゚。笑 (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - りっちゃんさん» やっぱり何を書いてもニカちゃんになりそうで抜け出せなーい!です(//∇//)w いきなりキャラ変はアレなんで、徐々にぶっ飛んだニカちゃんにしていこうかと(笑)また宜しくお願いします♪ (2019年9月23日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - nanacoさん» 今度は元カレ設定?太ちゃんが恋敵?だけど何だか訳ありな(^.^)続き楽しみにしています(^_^) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
恵美(プロフ) - 早めに更新お願いします(笑) (2019年9月23日 18時) (レス) id: 9abe6fed7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanacoy1139 | 作成日時:2019年8月31日 21時