My SWEETIE〈短編集〉

Sweet Reward［2］ ページ5

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「ふ…あぁ〜…眠いぃ……」




深夜1時近く…




残業続きで、ここのところ日付が変わってから就寝する事が多い。




まぁ、出社時間が10時半からだからまだいいんだけどね。




ピーンポーン




突然鳴り響くインターホン。




「……まさか、」




ソファーから立ち上がる。




モニターを見ると、そのまさかだった。




「ちょっ、どうしたの急に…」




『……。』




「待ってて、すぐ開けるから。」




すぐに玄関に向かい、鍵を開ける。




ガチャッ




ドアを開けると、そこには仕事終わりの愛しい恋人が立っていた。




「わっ、//…ちょっ、ニカちゃん？」




鍵を閉めるなり、ギューッと抱きついてくる。




「…ニカちゃん？」




『……。』




「……お疲れ様。」




『…ん、Aもお疲れ。』




「中入ろう？疲れたでしょ？」




そう言っても、なかなか離れないニカちゃん。




「ニカちゃんってば〜…(笑)」




抱き締められた体勢のまま、ゆらゆらと揺れてみる。




『……俺、もぉダメかもしんない…』




「…へ？」




『もぉ無理、やだ、全部がやだ。』




「……ゆっくり聞くから、中入ろう？」




ニカちゃんは、たまにこうなる。




テレビではいつも笑っていて、誰よりも声も大きいし元気の塊みたいな存在。




だけど、家に帰ったら……




『あそこでもっと上手く返せてたら……』




「……。」




『あぁ〜…カットされてたらどうしよ？…でもあれが地上波で流れるんならいっそカットされてた方が……』




そう……




ニカちゃんは超絶ネガティブ思考なの。

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