* ページ32
.
一旦自分の部屋に帰って、健永の帰りを待つ。
〜♪♪
健永《もうすぐ着くよ(^ ^)》
健永からのラインには既読をつけずに、ドキドキしながらスマホを握りしめた。
.
それから20分が過ぎたけど、健永からは何の連絡も来ない。
「……もう帰ってきてるよね?」
荷解きが終わったばかりの部屋は、やっぱり落ち着かない。
ホントは健永が私の部屋に来るのを待つつもりだったけどね?
"なんで?!"
そう言って驚きに満ちた顔が見たかったけど、早く会いたい気持ちの方が勝っちゃった(笑)
相変わらず音沙汰なしのスマホと健永の部屋の合鍵を持って、部屋を出る。
鍵を差し込んだ瞬間、ふと感じた違和感…
……あれ?
いつもならカチャッて鍵の開いた音がするはずなのに、何も聞こえない。
「……。」
ガチャッ
…嘘でしょ、鍵閉めてないじゃん!
……え、私閉めたよね?
記憶の糸を
じゃあやっぱり健永じゃん。
中に入ると、さっきまでなかった健永の靴があったから、帰ってきてるんだって確信する。
「健永ー?」
パンプスを脱ぎながら、リビングにいる健永を呼んだ。
その瞬間、ガチャンッて何かを落とした音が響く。
『Aっ!!』
何の音だろ…って考える間もなく、リビングから勢いよく飛び出してきた健永にキツく抱きしめられた。
「ちょ…っ、どうしたの?!」
ズズッと鼻をすする音が耳元で聞こえる。
「…健永、泣いてるの?」
『っ、泣くよ!!こんなの渡されたら!!』
健永の手には、私からのサプライズプレゼント。
喜んでもらおうと思って渡したんだよ?
なのになんでそんなに悲しい顔してるの…
806人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nanaco(プロフ) - あすみさん» あすみさん、コメントありがとうございます(*^^*) 先日第2弾を公開致しました。君チョコも読んでくださってたんですね♪ (2019年12月24日 10時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - nanacoさんの短編大好きです。こちらも君チョコも大好きで、7人のがまた読めるなんて嬉しすぎます。23日が待ち遠しいです♪♪ (2019年12月15日 17時) (レス) id: 0fb03f58e0 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» ね(*^_^*)いいですよね〜♪良かったです、キュンキュンして頂けて(//∇//)メンバーから何をもらったのかが気になるところです…笑 (2019年6月25日 19時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 咲良さん» コンサートで落ちるのはやっぱりそれだけ魅力的って事だね〜(〃ω〃) (2019年6月25日 19時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - merさん» そう言って頂けて嬉しいです〜(o^^o) (2019年6月25日 19時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:nanaco | 作成日時:2019年6月20日 21時