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「渉くんはカッコ悪くなんかないよ?…嫉妬してくれてるのも嬉しいし、八つ当たりも可愛いなって思うもん。」
『……。』
返事の代わりなのか、肩に顔を埋めてきた。
「…ふふ、渉くん好き。」
珍しく甘えたさんな渉くんがどうしようもなく愛おしくて、短くなった彼の襟足に、ちゅっ…て音を立ててキスを落とす。
『ん…//』
くすぐったそうに首を動かすから、今度は綺麗な首筋に……
『ちょ、何急に…?///』
「ん〜…久しぶりの渉くんを堪能してるの。」
私の好きな鎖骨には、少し長めに…
『っ、//…A、ちょっと待って……』
「…ん、」
『……あのさ、ひょっとして俺……襲われかけてる?(苦笑)』
「えっ?!///」
気付けば、体重の半分を渉くんに預けちゃってた。
そのせいで渉くんを押し倒しかけてる私。
「…そうだ、って言ったら渉くんどうする?///」
『……いいかも。』
そう言って、私の身体ごと自分の方へと寄せて仰向けになる渉くん。
『なんか…俺が甘えてたのに、いつの間にかAが甘えてきてない?(笑)』
……言われてみればそうかも。
『何、今日はAが俺を求めてくれるの?』
ニヤリと意地悪そうに微笑む。
「や……やっぱり可愛くない!//」
『なんでよ(笑)…積極的なAが見たい。』
「あ…ちょっ、///」
油断していると、スルリとシャツの中に渉くんの細長い指が入ってきた。
『
「え…っ?///」
『んーん、こっちの話(笑)』
.
不安になった時は素直に甘えてみればいい。
『……A、ちゃんと俺を見て…っ、ずっと俺だけ見てて…』
「渉、くん…っ、ギュッてして…///」
今夜そう学んだのは、私なのか渉くんなのか…
『…こんな可愛い顔、誰にも見せないでよ?』
ぼんやりとした意識の中で、甘くて優しい声が聞こえた気がした。
【Sweet Unrest】
ーfinー
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nanaco(プロフ) - あすみさん» あすみさん、コメントありがとうございます(*^^*) 先日第2弾を公開致しました。君チョコも読んでくださってたんですね♪ (2019年12月24日 10時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
あすみ(プロフ) - nanacoさんの短編大好きです。こちらも君チョコも大好きで、7人のがまた読めるなんて嬉しすぎます。23日が待ち遠しいです♪♪ (2019年12月15日 17時) (レス) id: 0fb03f58e0 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» ね(*^_^*)いいですよね〜♪良かったです、キュンキュンして頂けて(//∇//)メンバーから何をもらったのかが気になるところです…笑 (2019年6月25日 19時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 咲良さん» コンサートで落ちるのはやっぱりそれだけ魅力的って事だね〜(〃ω〃) (2019年6月25日 19時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - merさん» そう言って頂けて嬉しいです〜(o^^o) (2019年6月25日 19時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年6月20日 21時