My SWEETIE〈短編集〉

Sweet Hungry［Ki］ ページ18

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「んっ……もう朝？」




カーテンの隙間から漏れる光に、思わず眉を顰(しか)めた。




おもむろにベッドから体を起こし、スマホをチェックする。




今日は土曜日。




そして……




『…どこ行くんだよ。』




「っ、？！」




『俺の事置いてこうとしたろ…』




「お、起きてたの…？//」




『起きてちゃ悪い？』




隣で寝転んだまま、私の腕を掴んで離さない彼…




珍しいことに、今日はオフの日らしい。




「別に…悪いなんて言ってないじゃん、」




『なぁ、もっとこっち来いよ。』




「っ、// なんでよ、もう起きるから！」




寝起きの低音ボイスは心臓に悪い。




今の私、絶対顔真っ赤だもん…//




『無理、お前に拒否権はない。』




「なっ、ちょ…宏光？！///」




無理やりベッドに戻され、あっという間に宏光の逞(たくま)しい腕が背中に回ってきた。




「ねぇ…っ、ホントに、離して…///」




ギュッて力が込もっていて、ビクともしない。




いつもなら、『おう、おはよ…』って言って二度寝するかそのまま起きるかなのに…




「……宏光？」




『……。』




「……。」




……もしかして、甘えてるの？




「ねぇ、宏光ってば…」




『充電中だから黙っとけって…』




「…え？」




充電中…って、何を？




『……昨夜(ゆうべ)、待ってるって言ったのに…』




「……あっ、ご、ごめん！待ってたんだけど寝ちゃってたみたい…」




そう……昨日、宏光から日付が変わる前くらいにラインが来たんだ。




《1時頃に着く。》




…って、たった一言。




もうベッドに入るところだったけど、




〈分かった、待ってるね。〉




そう送った。

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