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今日も当たり前のように隣には玉森くんがいる。
あの頃と違うのは…
「菜々子、ツタヤ寄ってもいい？欲しかった漫画の新刊、今日出るんだよね。」
私の名前を呼んでくれる事。
学校ではさすがに恥ずかしいからって、谷本って呼んでる玉森くんだけど、
こうして2人になると、ちゃんと菜々子って呼んでくれるんだ。
「うん。私も参考書買いたかったから、丁度良かった！」
「そ？なら良かった〜(笑)」
ギュッ
「……っ///」
「…？もう学校からだいぶ離れたし、いいでしょ？」
玉森くんはいつも 私と手を繋ぎたがる。
登下校の最中でも、周りに生徒がいるから恥ずかしいって言っても 「知られてるし良くない？」って。
「そうだけど…っ！//」
こうやって不意打ちは…未だに慣れないの。
ホントは菜々子って呼ばれるのも、嬉しいけど なんだかくすぐったくなる。
「…ダメ？」
「っ！！ダ、ダメじゃ、ない///」
捨てられた子犬みたいに可愛くシュンとするから、そんな顔見せられたら誰だって断れないよ…//
当の本人は、じゃ 繋ご〜♪って ちゃっかり恋人繋ぎに変わってるし。
玉森くんと漫画のコーナーにいるんだけど、すっごく暇…。
店内だから手も離してるし、私も参考書見たい。
真剣に お目当てのに新刊と別の漫画を見比べて悶々としている玉森くん。
ちょっとだけ…離れても大丈夫だよね。
携帯もあるし。
「お買い上げありがとうございました〜。」
英和辞典と数学の参考書の2冊を買って、漫画コーナーに戻ると 玉森くんの姿がない。
「あれ？…玉森くん？」
周りを探すけど、いない。
携帯に連絡……も入ってない。
店内を探し回るけど、一階にも二階にもいなくて 仕方なく店の外に出る。
「どこ行っちゃったんだろ…玉森くん。」
トイレかもしれない。
それとも、先に帰っちゃった…？
キョロキョロと辺りを見回していると、後ろから、
「菜々子！！」
「玉森くん！良かった…。」
「良かったじゃねーし！気付いたらお前いないし、漫画どころじゃなくて店内探し回って、それでもいないから店の外まで探した…。」
「ごめんなさい…参考書探しに…って玉森くん？！//」
ギュッと抱きしめられた。
「ここ…外だよ！// 離し「離れんなよ…頼むから。」
聞こえたのは いつもと違う弱々しい声。
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (
レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanaco
| 作成日時：2019年1月22日 12時
