41 Tside ページ42
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「俺、菜々子と出会えて…すごーく幸せだよ。」
「…ぅ…玉森くん…っ」
「あ〜もう…泣くなってば〜(笑)」
「玉森…くん、だって…っ、泣いてる……くせに。」
「ホントは…ずっと菜々子って呼びたかったんだ。意地っ張りだから…なかなか呼べなかったけど。」
話している間にも、どんどん俺の身体は避けていく。
……時間がない。
伝えたい事はまだまだ沢山あるんだよ…っ
谷本…俺と仲良くしてくれてありがと。
体育祭で、俺の事見ててくれてありがと。
カッコいいって言ってくれて嬉しかったよ。
谷本が前の席で良かった。
苗字が 玉森 で良かったなんて、生まれて初めて思ったよ。
同じ高校だという事を喜んでくれてありがと。
多分、君より俺の方が喜んでたよ…知らなかったでしょ?
君に伝えたい事、話したい事、知って欲しい事がいっぱいある。
どうして 今まで伝えてこなかったんだろう。
後悔って、やっぱり後から悔やむから 後悔って言うんだね。
だけど、どうしても これだけは伝えたい。
「菜々子、俺と出会ってくれてありがとう。……ずっと大好きだよ…」
…俺の声は、君に届いただろうか。
薄れゆく意識の中で、ぼんやりと考える。
願わくば、最後に見る君が笑顔だったら…良かったんだけどな。
なんて、欲張りだったかな。
……返事も聞けなかった。
俺は谷本にとって どうゆう存在だったんだろう。
………考えても仕方ない…か。
プツリと意識が途絶えた後、長い長い夢を見た。
そこには、俺がいて、谷本がいて、千賀もいて…
皆で楽しそうに笑ってるんだ。
だけど、そんな光景は初めからなかったかのように、黒い靄がかかっていって…気が付くと 辺り一面 真っ暗な世界に俺はいた。
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時