21 Tside ページ22
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「たまには谷本さんの前に座ってみたいな〜って思ってさ?」
半分ホントで、半分ウソ。
後ろだと、谷本の顔が見えないじゃん?
谷本が振り返らない限り。
…いつもそうだ。
俺から見えるのは谷本の華奢な背中と、1つにまとめたポニーテールがゆらゆらしている後頭部。
「そ、そうだね// いつも私の後ろだもんね。」
じっと見つめれば、照れたのか少し顔を赤くする。
シンとした教室に、カリカリとシャーペンを走らせる音が響く。
「字、綺麗だね。」
何か話そうと考えた結果、無難すぎる一言。
「えっ、ありがと…//」
そこで、会話は途切れる。
気まずいって思われてるかな…よく考えたら2人きりなんて今の今までなかったし。
「リレー見てたよ。最後に1位の人抜いたの すごかった!!」
急にそんな事を言われて驚いた。
いや…見てたのは別にいいけどさ?
なんていうか、その…
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時