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「玉、大丈夫そうで良かったね。」
この間千賀くんが来た時は、まだたくさん管が繋がれてて ドラマでも観ているみたいって思ったらしい。
…千賀くんらしいよね。
「この後 塾なんだって?」
「うん、高校入学と同時に入るって 親と約束してたから。」
「頑張ってね。」
「うん、それじゃ。」
今日も千賀くんは 私の家まで送ってくれた。
春休みは1ヶ月もなくてあっという間だった。
玉森くん…早く元気になって?
また同じ学校なんだよ。
毎日会いに行くから。
だから、どうか早く目を覚まして。
ー
四月…高校の入学式。
真新しい制服に身を包み、渡されたクラス表を持って 校舎へと歩き進める。
一年一組だった。
そして…驚いた事に、
私の名前の隣には
見慣れた四文字が並んでいた。
玉森 裕太
「…嘘っ。」
嬉しかった。
すごくすごく嬉しくて、玉森くんに伝えたかった。
また同じクラスだよって。
そしたら、「また?(笑)中学気分が抜けないじゃん〜!」なんて言って笑うかな?
そんな事を言いながらも、いつもの笑顔で
よろしくね、谷本。
そう言ってくれる?
入学式が終わり、クラスに戻ると 私の後ろはもちろん空席。
担任の先生が、説明するけど、
クラスの子は皆、他人事って感じで。
当たり前…か。
このクラスには 私たち以外に知り合いはいないもんね。
掃除当番の班決めで、同じ班になった女の子と仲良くなれた。
「ねぇねぇ、事故に遭って意識不明って男の子、同じ学校だったんだって?」
1人が私に聞いてきた。
「なんか、すごいイケメンだって、他のクラスの子から聞いた〜!」
「車に跳ねられたんだって。」
「合格発表の日にって災難だよね〜!」
「…ごめん、私 その子と友達だったから あんまりその話、したくないんだ。」
「あ、そうだったの?…ごめんね?」
申し訳なさそうに謝ってくるから、悪気はなかったみたい。
「ううん、大丈夫。私もごめんね?あ、何て呼べばいい?」
話を逸らすと、皆 玉森くんの話題は忘れたように自己紹介しだした。
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時