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「菜々子ちゃん、今日時間ある?」
「え?」
「一緒に帰ろ。」
放課後、千賀くんに呼び止められた。
てっきり 先生に手伝いを頼まれた玉森くんを待ってるんだと思ってたから、びっくりした。
「え、だって玉森くんは?待ってるんじゃないの?」
方向は違うけど、よく2人で遊んでるのを知ってたから。
「…2人がいい。」
「…わ、かった。」
急いでるのかな?なんて思ってたけど、
駄菓子屋でアイス買って食べたり、公園でブランコに乗ったりと、寄り道する千賀くんについて行く私。
「あの…千賀くんっ!もうそろそろ帰らないと、日が暮れちゃうよ?」
いろんな話をして楽しんでたら、いつのまにか6時を知らせるチャイムが鳴っていて。
気が付かずにいたから、あたりはもう薄暗い。
「…。」
「千賀くん?」
「あの、さ…」
「うん。」
「菜々子ちゃんが好きです。」
「…え?///」
「ごめん、なかなか言えなくてこんな時間なっちゃった。」
えへへって笑うけど、どこかぎこちないその表情に、千賀くんの緊張が伝わってくる。
だけど、私は……
「あの…私…」
「玉が好き?」
「え…」
「知ってたよ。二年で同じクラスなった時からずっと、菜々子ちゃんが玉を好きだって気付いてた。」
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時