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28 Tside ページ29

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三学期になって、進路について本格的に考えないといけない時期になった。




休み時間に 進路調査表を書き終わって、席を立ったら、たまたま谷本のが見えた。






「K高校…?」




谷本の第一希望の欄には、そう書いてある。





「えっ…あ、うん。」




マジで…俺もなんだけど。




この流れだと、谷本も聞いてくるかなって 自分から言わずに聞かれるのを待っていると、





「3年間同じクラスって、あんまりいないよね!」




全然関係のない話に。




いやいや…普通聞くでしょ?(笑)




なんか、拍子抜けだわ…




「…んははっ、そうだね。」




思わず吹き出した。




「卒業まで よろしくね。」



谷本が改まってそう言うから、




「…卒業まで?」




真剣な顔でそう聞き返す。




俺が何を言っているか分からないのだろう、戸惑いの表情を浮かべる谷本に、




「俺、K高校志望だけど?」



そう告げると、しばらく固まった後、




「……ぅえ?!!」




素っ頓狂な声に、笑いがこみ上げてきた。




「ぅえって(笑)あははははっ!谷本ってやっぱり面白いよな〜。」




まぁ、俺と同じ高校だなんて 思わないよな。




俺だってさっきかなり驚いたし?




「あははっ…て、え?!」




ちょ、待って待って?!(汗)




「ど、どしたの?」




何気なく谷本の顔を見ると、その目には涙が溜まっていて。




俺、泣かせるような事言った?した?!




……どうしよ?




「ふ、ふふっ、あははっ(笑)」




今度は、涙目のまま笑い出す谷本。




「ちょ…もぉ、何なの〜?ビビったんだけど。…そんなに俺と同じ学校、嬉しい?」




こっちは本気で焦ったのに、泣いたり笑ったりお騒がせな奴。




ちょっと腹立つから 冗談でそんな事を聞いてみた。





「へっ?///ち、違…っ」




顔を赤くして俯く。



…そんな顔すんなよ。



俺と同じ気持ちかもって、勘違いしちゃうよ?




「だから、落ちないようにね〜?」




「お、落ちないしっ!!///」




君と同じ学校でまた過ごせるなら、俺だって…死んでも落ちないよ(笑)

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設定タグ:玉森裕太 , 千賀健永 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時

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