隣のクラスの中原くん【文スト】

ため息ばっかり ページ31

.











頭がぼーーっとして何も手につかないまま

あっという間に学校が終わって

気付けば家にいた









そういえば……







中原くんにライン返してなかった……








どうしよう……


でも、今日これで電話なんてしちゃったら……











余計、苦しくなっちゃうに決まってる…。









やっぱ、委員会の説明は

ラインで概要だけ送っておこう…。









これ以上、好きになったら……

きっとこの苦しさに潰れてしまう









『……はぁ。ライン……送りたくないな……。

でも……連絡しないと中原くん、困っちゃうよな……』










………はぁ。








だめだね。

自分のことなんかより

中原くんのこと考えちゃうなんて…










もうとっくに引けないくらい

惚れちゃってるじゃん……










『ほんと、ばか……』











ラインを開き、

中原くんとのトーク画面を見つめる











……はぁ。


もう、何回ため息つくんだろ……










自己嫌悪になりながら、

何度もメッセージを打ち直していく










……だめだ。

今日のこと、なんて言えばいいかわかんないや











無難に、さっきはごめんね？

とかでいいかな…？









さすがに、私が中原くんの事で泣いてたなんて

……気づいてないよね？










悩みに悩んで、ループしているうちに


いつのまにか時刻は18時を回った










……やばい、まだ送ってない。






せめて、今日電話できないことだけでも送っておかないと

電話が来ちゃう……








そう、思っていたちょうどその時……








トゥルルル……



私の携帯が鳴り出した












画面には


"中原くん"












ど、どうしよう……


咄嗟に手が滑り












通話ボタンを押してしまった……











.

もしもし…→←泣きそう…

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す