検索窓
今日:36 hit、昨日:152 hit、合計:28,085 hit

階段での秘密のお話 ページ29

.










その後、体育や移動教室で

なかなか携帯を見られないまま





気付けばお昼休みになっていた








うわ、やば…。

急いで委員会室行かないと……!





中原くんはもう行ったかな…?



なんて軽い気持ちで隣のクラスを覗いてみた









あれ、いないから……もう行ったのかな?






ちょっとでも会えるのが嬉しくて

少し軽くなる足





委員会室までの距離はあと少し…

と言うところ、





ここからは見えないが、

階段の下から誰かの声が聞こえた






「あの……好きです!付き合ってください!!」






うわ……、告白現場に遭遇しちゃった……

すごいな〜、勇気あるな〜




なんて思っていたのは束の間で

その後聞こえた声の主に




一気に私の心は動揺させられた






中原「……悪い。気持ちは嬉しいが、
気になってるやつがいるんだ…」







……え?これって

中原くんの声だよね……?








聞き覚えのある声、間違うわけのないこの声に

私は胸が抉られるみたいな痛みをうけた






気になってる人がいる……んだ……


なんだ……






そっか……。


そうだよね、私勝手に舞い上がってたけど

そりゃ中原くんだって恋くらいするよね……







つい止まってしまった足。





階段から駆けてきた女の子……


綺麗な黒髪のまるでお人形みたいな可愛い女の子。






……そっか、こんなに可愛い子でもダメなんだ

じゃあ、私に勝算なんて……あるわけないよね……






告白する勇気もないくせに

勝手に舞い上がって

勝手に落ち込んで










ほんと、わたしってめんどくさい……









しばらく動けないでいると

下からコツコツ…と足音を立てながら

中原くんが歩いてきた










中原「……こんなとこで何してんだよ?委員会行かねぇの?」


『あ、そうだね。早く行かなきゃ……』







だめだ、中原くんと目が合わせられないや……













.

泣きそう…→←恋ってずるいよね



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リムル=テンペスト - 体調崩さないように気をつけて下さい (3月25日 2時) (レス) id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - とても良い作品ですね  あ、ハートは押しときました (3月7日 21時) (レス) @page29 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» まってますー! (1月31日 20時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 甘色様さん» 実は結構進んでいるので、だいぶ先になってしまいそうですが……。笑 (1月31日 19時) (レス) id: 5d79ee455b (このIDを非表示/違反報告)
甘色様(プロフ) - 琉菜さん» えっ・・・うれしい・・・! (1月31日 16時) (レス) id: 236baa30bf (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2024年1月26日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。