文豪たちと♡♡してみた・♡♡されてみた

〈乱歩〉 ページ10

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★江戸川乱歩







『敦く〜ん、ちゅーしてもいー？』


敦「えぇ？！ダメに決まってるじゃないですか！」









乱歩「敦〜。ちょっと来い」



いつもより少し低めの声で、敦くんを呼ぶ彼。

少し怒っているような彼の様子に

敦くんは肩を振るわせた







敦「わっ、ら…乱歩さん！すみませんっ…！」


乱歩「別に〜。全然怒ってなんかない」





そうはいうものの

明らかに怒った顔をしている乱歩さんは





こんな時間だと言うのに

敦くんに明日用のラムネを買いに行かせた








『……明日買いに行けばよかったのでは？』



乱歩「彼がこんな時間に買い物に向かったのは
僕のせいじゃない。君のせいだ」









『え？私のせい……？』


「はぁ…。おバカな君にはわからないか。」


そう言って、目の前のポッキーをパクパクと食べ進める。









……なんかめっちゃバカにされてる。

まぁ、乱歩さんに比べたらみんなバカだから

そんなに気にならないけど。







それにしても、まだ不機嫌そうな彼…。

でも、酔っ払ってるのもあって

何で怒ってるのか見当もつかない……






『……なんか怒ってます？？』


その言葉に彼は不満げに私を見つめた









「……なんで敦には、ちゅーするって言ったのに
僕には言わないわけ？」







………はにゃ！？


衝撃過ぎて一瞬で酔いが覚めた









『してほしかったんですか？キス』


「……べつに。ただ、敦にはそんなこと言うのに
僕には言わないのが腹が立っただけ」







『ふふっ……♡なんですか、その可愛い理由。
じゃあ、失礼しますっ』







彼の顔に手を触れ、その柔らかいほっぺたに

チュッ♡とキスをした






一瞬だけ、開く綺麗なエメラルド…。







さっきまでの不機嫌な彼はもういない。

一瞬でご機嫌になり、

先ほど食べていたポッキーをまた美味しそうに食べ始めた







ふふ、かーわいー♡







『それにしても、敦くんには悪いことしちゃったなぁ。
せっかくの飲み会なのに〜。

……うん。やっぱあとでキスしてあーげよ♡』








「……はぁ？！だめに決まってるだろ！」


『え、なんでです？』


「理由なんてない。ダメなものはダメなの！」










そこにちょうど戻ってきた敦くん。


敦「ただいま戻りました」


『おかえり〜』





乱歩さんは、敦くんに声をかける。


乱歩「敦。悪いけどキミ、今日はもう帰って」


敦「ええ？！」



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