検索窓
今日:5 hit、昨日:63 hit、合計:66,225 hit

2 ページ38

.











乱歩「はぁ…。最初から僕の気を引きたかったって
正直に言えば良いのに」




そう言って、乱歩先生は私の頭に手を置き

2、3度わしゃわしゃと撫でた








『あっ……、』


バレていた恥ずかしさと、頭を撫でられた恥ずかしさで

私は下を向いた










乱歩「僕は君が生徒だとか、
僕が先生だとかそんなことは気にしない。

でも僕の気を引くために
わざとテストに手を抜くのは違うだろ?」




『……すみません』









乱歩「次からは気をつけるように。
あとそんな君に僕からチャンスをあげよう」




『チャンス……ですか?』









乱歩「あぁ。次の理科のテスト、学年で1番を取ったら…」


そこまで言って、乱歩先生はニヤリと微笑む



『1番を取ったら…?』












乱歩「君と付き合ってあげても良い。もちろん、恋人としてね」



『……えっ!?本当ですか?!』



乱歩「あぁ。だけど、その代わりテストの難易度は高い。」













『だ、大丈夫です!がんばります!!』



乱歩「そう。じゃあ、その為の特別レッスンは必要ないか」





つまらなそうに口を尖らせる先生に

私はつい、必死に頼み込む





「え??特別レッスンしてほしいです……!!」



乱歩「どーしても?」








『はい!どうしても!!』





乱歩「そう。そこまで言われちゃ、しょーがない。
明日から2週間、毎日放課後実験室に来い。

あ、甘いもの忘れないでよ?」





『はい…!!』








私の元気な返事に先生は楽しそうに笑った









……って待って。

テスト1番になったら付き合ってもらえる……






しかも、そのテストに1番になれるように

特別レッスンをしてくれる……









って、もう両思いなのではーー?













『先生、もしかして先生も私のこと好き…

ーーなんですか…?』





乱歩「さあね〜。答え合わせは今しちゃつまらないだろ?」








そう言う彼は、ニヤリと笑うと

私の口に飴をそっと咥えさせた











『……甘い』



いちご味のその飴は

今まで食べたどんな食べ物よりも

甘くて、どこか酸っぱい



まるで恋みたいーーそんなことを思った













乱歩「いっその事テストの内容教えちゃってもいいんだけど
さすがにそれじゃあ校長に怒られそうだし

ま、Aにがんばってもらうしかないか。

僕もそろそろ我慢の限界ーー」







.

中也→←乱歩



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
106人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒猫もふお - 琉菜さん» 流行りに乗る…(笑)確かにw (11月29日 16時) (レス) id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
愉快な太宰 - 黒猫もふおさん» ダイジョブかー‼インフルはつらいな(笑) (11月29日 14時) (レス) id: cbd0df663f (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 黒猫もふおさん» えぇ!大丈夫??もー、流行りに乗るのが得意なんだからぁ〜♡ (11月28日 16時) (レス) id: ef5c5c7cfb (このIDを非表示/違反報告)
黒猫もふお - 琉菜さん» ドス君ぽい童話……うーん……?(お久しぶりです!インフルでダウンしてました(笑)) (11月28日 15時) (レス) id: 9c4f5ea239 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - ヨウノさん!お久しぶりに会えて嬉しいです♡私はどちらでも大丈夫ですが、確かに敬語だと文字数長くて大変♡笑。タメ語でいきましょう、お互いに♡ (11月27日 19時) (レス) id: 27c88e76b5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:琉菜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2023年11月4日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。