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3話 ページ7

本来。
吸血鬼は1日1回吸血をしないといけない。
人間の食事でも栄養は摂取できるのだが、1週間が限界だ。
血液を摂取しなければ貧血状態となり、理性を失う。
理性を失った吸血鬼は周りにいる人間を襲う。
人間の血を全て飲み干してしまうこともある。
吸血鬼は他の吸血鬼の血液を摂取すると死に至る。



「だからって…。危険だよ。」

紫姫は「私の血も吸っていい」と、言った。

水穂の方に目を配らせると、赤髪の奴が水穂に近づいていた。

「俺飲むなら獣人ちゃんがええなぁ…」

「坂田…。諦め…」

茶髪が止めようとしたが、言い終わる前に水穂は言った。

「いいですよ。別に。
ただ…


さっき私の尻尾を引っ張ったのは許しません」

やはり少し怒っているようだ。
耳が前方に傾けて伏せている。

「ごめんってぇ〜」

謝ってはいるがその手は尻尾に伸びる。
それに気づいた水穂は、赤髪の手を叩く。

「なんですか⁉ 言ってる側から…!」

そんな言い争いをしている彼女らを無視して、決めていく。

彼らは怪盗名しか知らなかったみたいだから一応下の名前も教えておく。

ちなみに学校が同じのため私たちは彼らのことを知っている。


すると、またさっきのように煙がどこからか包んでくる。

またもや8人は意識を失った。

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作者名:朧月 天音 | 作成日時:2020年12月8日 21時

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