☆神風さんのお仕置き模様覗きます？☆ part3

pressure~リクエスト合同 小説~ VOL12 ページ12

side 翔

「右手はこっちね。」

智くんは怪我してる方の手を自分の手で俺の背中にそっとお さえた、たぶん力が入ると余計痛めちゃうからだと思う。

「５回するからね、我慢できる？」

ピタピタと定規をお尻にあてながら智くんが聞いてくるから 、恐かったけど小さく頷いてお尻を高く差し出してぎゅっと 目を閉じた。

ピシッ！！

ピシッ！！

ピシッ！！

「あっ痛・・ごめん・・ごめんなさい・・！！」

鋭い痛みがはしって、思わず身体が動きそうになるのに左手 でぎゅっとソファーをつかんで必死に耐える。

「あと２回だよ。」

智くんの定規がいっそうお尻の下の方にあたって・・俺は覚 悟を決めてもう一回姿勢をなおした。

ピシッ！！！

ピシッ！！！

「あぁっ・・ごめん・・ごめんなさい！！」

「はいおしまい・・よく頑張りました。」

ぎゅっと後ろから智くんが抱きしめてくれて、大好きな匂い がした。

「ごめんなさい・・潤にもちゃんと謝るから・・。」

お尻を冷やしてくれている智くんにそう言ったら優しい笑顔 で頷いてくれて。

「大丈夫だよ翔ちゃん・・ちゃんとできる、翔ちゃんになら できるから・・心配しないで。」

他の人に言われるその言葉は物凄いプレッシャーになっての しかかってきたのに、智くんが言ってくれるその言葉は不思 議とそれを取り払ってくれる。

なんだ・・もっと早くこうしてもらえばよかったんだ。

思わずぎゅっと智くんの胸に顔をうずめたら、優しい手が背 中をさすって頭を撫でてくれる。

そっか１人じゃないよ・・みんなで弾くんだ、楽譜どおりじ ゃなくていい、間違ってもいい。

みんなの想いを届ける事・・それが一番大事。

そう思ったらなんだかすごく楽になれた。

「翔ちゃん、今いい顔してるよ。今日もいけてる。」

顔をあげたら智くんがいつものセリフを口にしてくれる。

そのいい顔にしてくれたのは智くんだよ・・。

「いい日になるといいね、今年最後の日だから。」

照れくさくて話題を変えたのに。

「いい日だよ、だって最後の日と最初の日を翔ちゃんと迎え られるんだからさ・・幸せな日だよ？」

なんてあなたは平然と口にするんだ。

あんなに重たかった最後の日と最初の日、俺にとっても最高 に楽しみな日になりました。

ありがとう・・智くん。

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