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伏黒「【鵺+蝦蟇__不知井底(せいていしらず)】」


恵が出したのは羽が生えた蝦蟇の式神だ。


伏黒「(相手はゴリゴリの近接タイプ。距離をとり拘束する)」


が、東堂先輩は物凄いスピードで伏黒の背後に周り、伏黒を持ち上げた。


東堂「薄っぺらいんだよ。体も女の好みも」


そして、そのまま地面に叩きつけた。


伏黒「〜っ!!」


すぐに腕から抜けるが、顔を掴まれ柱に叩きつけられた。

そして建物の屋上へと投げ飛ばされた。


『恵! クッソ!!』


僕は恵を追い、屋上へと走った。




そこには頭から血を流す恵と不知井底により一時的に拘束された東堂先輩。

東堂先輩に一発蹴りを入れてから恵を庇うように前に立つ。


東堂「やる気がまるで感じられん」


伏黒「…下手に出てりゃ偉そうに

そこまで言うなら、やってやるよ」


東堂「!」


『恵、落ち着け。それはダメだ』


恵は両手を構えて大量の呪力を練る。


『冷静になれ、恵』









狗巻「【動くな】」


その声が聞こえたと同時に僕の体は金縛りにあったように動かせなくなった。


パンダ「何、やってんのー!!!」


飛び出してきたパンダ先輩が東堂先輩の顔を殴り飛ばした。


パンダ「フゥ、ギリギリセーフ」


狗巻「おかか!」


パンダ「うんまぁ、アウトっちゃアウトか」


狗巻先輩とパンダ先輩のお陰で空気が緩まった。


東堂「……久しぶりだな、パンダ」


パンダ「なんで交流会まで我慢出来ないかね。
帰った帰った

大きい声出すぞ、いや〜んって」


『それはキモいんでやめてください』


パンダ「酷い!」


いや、パンダが体くねらせながら「いや〜ん」はキモいでしょ


東堂「言われなくても帰る所だ

どうやら、退屈し通しってワケでもなさそうだ」


と、恵と僕の方を見る東堂先輩。

それに対して僕と恵は東堂先輩を睨んだ。



東堂「乙骨に伝えとけ『オマエも出ろ』と」


パンダ「(面倒くせ)

オレ、パンダ。ニンゲンノコトバワカラナイ」


面倒臭いだけだろ…


『恵、頭貸せ。硝子さんのとこ行く前に止血する』


伏黒「別にいい、これくらい大丈夫だ」


『いいから貸せ』


無理やり恵の頭に包帯を巻いていく。

恵は最初は少し抵抗していたが今は大人しく巻かれている。


『恵、アレはもう使おうとするな

今の恵にはアレを使いこなせるほどの力はない

使えば死ぬぞ、恵』


伏黒「………」

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クロ民(プロフ) - こけしさん» ありがとうございます! (2021年10月8日 17時) (レス) id: 803aa7d309 (このIDを非表示/違反報告)
こけし - すごく面白いです!おーえんしてます (2021年10月8日 1時) (レス) id: a0017e625f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クロ民 | 作者ホームページ:クロ民  
作成日時:2021年5月30日 16時

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