彼女の瞳はスカーレット。

-関係 ページ5

清水澪-清水-

恋心を寄せていた人。しかしそれは相手には伝わることなく、ないものとして終わっている。本人は誰にも相談したことはない。
彼女が死んだことへの想いは全ページらで書いた通り。反省と後悔で胸がいっぱいいっぱいである。

「清水、こんなとこで何してんの？授業始まるけど？……日向ぼっこって……お前変わってんのな。じゃ、俺行くわ」
「……俺は逃げて、逃げて、卑怯な奴だと思うよ。でも、同じ立場に立ったら誰だって……っ、でも、俺はすっごい嫌な奴だなって、あいつが死んでもう随分経つのに、そう考えてしまうんだ」



神谷波音-神谷-

幼稚園あたりからの幼馴染。昔はよく遊んでいたが、今ではめったに話しかけないし、話しかけられない。穐山は幼い頃の記憶ももはや曖昧のため、特に気にすることはないものの、たまに気まぐれか何かで話しかけることも多々。

ただ昔遊んでいたというだけで、穐山にとって今は他の女子よりはちょっと仲の良い友達に過ぎなく、秘密の何かを知っているような関係ではない。彼女がいま好きなものは何かと聞かれても、答えられないだろう。だから当然、彼女の秘めた想いには気づいていない。
昔は「なみちゃん」と呼んでいた

「あ、おはよ、神谷。今から学校？……一緒に行く？今日は俺も一人なんだよなあ」
「なに？先生から？あー、めんどくせぇ。あ、いや。ありがと。すぐ行くわ」


華花蜜太-みつ-

波音と同じく幼稚園からの幼馴染。
お互いを信頼する親友とも呼べる存在。基本的に人のことを苗字呼びする穐山が下の名前で呼ぶのだからなかなかの仲()
また、ゲーム好きな蜜太とは、よく一緒にゲームをしている。何をするでもオート勢な穐山はいつも助けられている。
負かし続けると拗ねる穐山に、勝敗が偏ってくると手を抜いたりしてくれるいい男(
二人で遊ぶ時はだいたいどちらかの家にいることが多い

「みつ〜、あのさ。あのゲームなんだけど、ボスめっちゃ強くて次いけねーの。手伝って」
「みつとは幼稚園の時から友達だからさ、今絶対お腹空いたって思ってると思う。あれ、ハズレ？……まあ、そんなもんだろ」

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