空の色

監察方 ページ5

入隊から一月がたち、新緑がまぶしい皐月の中旬(５月中頃)
私は土方さんに副長室に呼ばれていた。

A「佐山です。失礼します」

すっとふすまを開けるとそこには、はじめてみる人が二人いた

土方「きたか。そこに座れ」

「はい」

土方「佐山、お前には島原での潜入捜査をしてもらう」

A「潜入捜査、ですか」

土方「そうだ。ここにいる監察の山崎と島田に手伝ってもらえ」

「山崎だ。よろしく」

「島田です。よろしくおねがいしますね」

A「あ、佐山です。よろしくお願いします」


土方「佐山には椿屋という店に潜入し、長州のやからの動向をさぐってもらう
捜査は一週間後からだ。それまでの一週間は監察方と動いて、いろいろ学べ」

A「はい」


こうして私の監察生活がはじまりました。





山崎「まずあんたには医務室に案内するわ」

…関西弁？山崎さんて関西の人なのかな


山崎「ここが医務室。基本は監察のやつらがおるから」

医務室には三人の人がいた。

ひとりは島田さんなんだけど…


「崎さん、その子誰ですか」

山崎「あぁ、こいつはこないだ副長からはなしがあった佐山や
お前ら自己紹介せえ」

「あ。はい。
川島勝司です。カツさんて呼んでください」
とさっきの人

「林信太郎。」
と、カツさんのとなりにいた眠そうな人。

「佐山海斗です。よろしくお願いします」

山崎「佐山、俺のことは崎さんで。」


(なんか、監察方って面白いな…)

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